2007年 - 2009年
ヒノキ及びスギ標準年輪曲線の延長と気候復元の高精度化
日本学術振興会 科学研究費助成事業 基盤研究(C) 基盤研究(C)
- 課題番号
- 19540493
- 体系的課題番号
- JP19540493
- 担当区分
- 研究代表者
- 配分額
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- (総額)
- 4,420,000円
- (直接経費)
- 3,400,000円
- (間接経費)
- 1,020,000円
- 資金種別
- 競争的資金
本研究では、以下の3点を目的とした。(1)既存標準曲線の延長・充実:現有の標準年輪曲線について、野外調査と試料の収集を行い、標準曲線を延長する。(2)気候復元の高精度化:試料点数を充実させることで、標準曲線の質を向上させ、気候変動の推定精度(気温の絶対値)を向上させる。(3)復元結果の比較と検証:本研究で得られる復元結果を日本、東アジアなど広い地域での歴史記録(飢饉、異常気象記録など)や他のプロキシーによる復元結果と比較し、モンスーンフロントに位置する日本の気候変動の特徴を明らかにする。その結果,ヒノキで過去約2000年間,スギでは,17世紀にギャップはあるものの,過去1200年間の標準年輪曲線が完成した。ヒノキ科に共通の気候応答成分を見いだし,標準曲線を構築した地域ごとに春気温の復元を行った。復元モデルは,統計的検証の結果,十分な性能を有することがわかった。朝鮮半島の標準年輪曲線と本研究の成果をあわせ,東アジアグリッド気温の気候場復元に成功した。
- リンク情報
- ID情報
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- 課題番号 : 19540493
- 体系的課題番号 : JP19540493