2020年11月
重症呼吸不全に対し体外式膜型人工肺管理を要した患者へのリハビリテーションおよび多職種介入が奏功した2症例
人工呼吸
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- 巻
- 37
- 号
- 2
- 開始ページ
- 198
- 終了ページ
- 203
- 記述言語
- 日本語
- 掲載種別
- 出版者・発行元
- (一社)日本呼吸療法医学会
重症呼吸不全に対する呼吸ECMO(extracorporeal membrane oxygenation)患者へのリハビリテーションと多職種介入のエビデンスは限られる。症例1:20代男性。肺炎、急性呼吸促迫症候群(acute respiratory distress syndrome:ARDS)に対するECMO導入後にカタレプシー症状を認め、早期の多職種によるメンタルケアを行った。ICU退室時には四肢筋力低下や易疲労もあったが、リハビリテーションを継続し退院時には日常生活動作(activities of daily living:ADL)自立まで改善した。症例2:7歳男児。インフルエンザを契機とした喘息発作のためエアリーク症候群となりECMO導入。その後呼吸状態は改善しECMO離脱したが、母親の不安が強く児の活動も乏しかった。リハビリテーションと臨床心理士の介入により母親の不安は改善、児の活動も拡大し学校生活に復帰できた。結論:ECMO管理中より社会復帰に至るまでシームレスなリハビリテーションと多職種介入が重要である。(著者抄録)
- ID情報
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- ISSN : 0910-9927
- eISSN : 2436-3103
- 医中誌Web ID : 2021167808