2020年
頭頸部癌患者に対する強度変調放射線治療中の体重減少に関する検討
頭頸部癌
- 巻
- 46
- 号
- 3
- 開始ページ
- 264
- 終了ページ
- 269
- 記述言語
- 日本語
- 掲載種別
- 研究論文(学術雑誌)
- DOI
- 10.5981/jjhnc.46.264
- 出版者・発行元
- 日本頭頸部癌学会
頭頸部癌に対する放射線治療を受けた患者の体重減少の予測因子について,後方視的に検討を行った。2016年1月〜2018年12月までに初回治療として根治的強度変調放射線治療を受けた43例を対象とした。全例化学療法が併用されていた。38例で5%以上の体重減少を,15例で10%以上の体重減少を認めた。10%以上の体重減少に関する単変量解析では,年齢,頸部リンパ節転移の存在,肉眼的腫瘍体積の大きさ,予防域を含めた全ての計画標的体積の大きさ,口腔の最大線量,歯の状態(上顎および/あるいは下顎が無歯顎)が有意な因子であった。性別,BMI,PS,原発部位,T因子,糖尿病,胃瘻造設,口腔の平均線量は有意な因子ではなかった。多変量解析では,年齢,歯の状態が有意な因子であった。これらの結果から,強度変調放射線治療を受ける頭頸部癌患者では,若年者,有歯顎者であることが10%以上の体重減少の予測因子であることが示唆された。
- リンク情報
- ID情報
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- DOI : 10.5981/jjhnc.46.264
- ISSN : 1349-5747
- CiNii Articles ID : 130007939111