2016年7月
内視鏡下鼻内手術を施行した巨大な鼻口蓋管嚢胞例
耳鼻咽喉科・頭頸部外科
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- 巻
- 88
- 号
- 7
- 開始ページ
- 525
- 終了ページ
- 530
- 記述言語
- 日本語
- 掲載種別
- 研究論文(学術雑誌)
- 出版者・発行元
- (株)医学書院
鼻口蓋管嚢胞の根治的治療法として一般に嚢胞全摘出術が行われるが、嚢胞が巨大な場合には摘出後の死腔の処理が問題となる。今回著者等は、巨大な嚢胞に対して内視鏡下鼻内手術を行い、嚢胞を両側鼻腔に開窓し、良好な結果が得られたので報告した。症例は38歳男で、嚢胞の大きさは画像検査上57×56×48mmで、鼻腔底部と口蓋部に骨欠損があり、摘出術を施行した場合には鼻腔と口蓋の間に瘻孔を形成する可能性があった。また、手術で口腔内に開窓すると創が汚染され、鼻腔と口蓋の間に瘻孔を形成する可能性もあった。さらに、鼻腔底に嚢胞壁が大きく進展していたため、手術では、鼻腔粘膜よりも強固な口蓋粘膜を温存して嚢胞を鼻腔に開窓した。
- ID情報
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- ISSN : 0914-3491
- eISSN : 1882-1316
- 医中誌Web ID : 2016273504