MISC

2008年11月

長期吸入療法患者に対する吸入薬再指導の有用性について

日本病院薬剤師会雑誌
  • 小沼 利光
  • ,
  • 河崎 陽一
  • ,
  • 勝部 理早
  • ,
  • 名和 秀起
  • ,
  • 千堂 年昭
  • ,
  • 光延 文裕

44
11
開始ページ
1615
終了ページ
1618
記述言語
日本語
掲載種別
出版者・発行元
(一社)日本病院薬剤師会

慢性呼吸器疾患において吸入薬が重要な治療薬とされているが、正しい吸入手技を行っているにもかかわらず、患者が手技に不安を感じている症例を経験した。そこで、吸入薬のアドヒアランス向上を目的として、吸入療法を継続的に行っている入院患者に改めて吸入指導を行った。サルメテロール、フルチカゾン、チオトロピウム、ブデソニドのいずれか1つ以上を吸入している患者を対象に、正しく吸入できるようになるまで1週間ごとに服薬指導を行った。どの器具においてもほぼすべての患者が吸入器具をセットできていたが、約半数程度の患者が息止めをできていなかった。また、指導回数3回以上を要した患者は14.3%であり、再指導の必要性が明らかとなった。継続使用している患者においては器具の手技よりも吸入動作に問題点があることが示唆されたため、薬剤師をはじめとする医療スタッフは、吸入動作の確認に重点をおいて再指導を行うことが重要であると考えられた。(著者抄録)

リンク情報
CiNii Articles
http://ci.nii.ac.jp/naid/80019927538
URL
http://search.jamas.or.jp/link/ui/2009008406
ID情報
  • ISSN : 1341-8815
  • 医中誌Web ID : 2009008406
  • CiNii Articles ID : 80019927538

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