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2004

温泉療法による気管支喘息に対する年間薬剤費の削減(Effects of spa therapy on reduction of the costs of the drugs used for the treatment of asthma in the elderly in relation to disease severity)

岡大三朝医療センター研究報告
  • 芦田 耕三
  • ,
  • 光延 文裕
  • ,
  • 保崎 泰弘
  • ,
  • 濱田 全紀
  • ,
  • 岩垣 尚史
  • ,
  • 藤井 誠
  • ,
  • 高田 真吾
  • ,
  • 谷崎 勝朗

Volume
Number
75
First page
45
Last page
52
Language
English
Publishing type
Publisher
岡山大学医学部・歯学部附属病院三朝医療センター

気管支喘息16例を対象に,治療のために要した年間薬剤費が温泉療法により削減可能であるのかどうかについて,国際ガイドラインの重症度分類(stage 1-4)別に検討した. 1)年間の総薬剤費は重症度別の全てのグループにおいて明らかに減少した.その削減率は,ステージ1で27.2%,ステージ2で43.5%,ステージ3-4で34.1%であり,その平均は34.5%であった. 2)気管支拡張剤の薬剤費の減少はステージ3-4で高度であり,副腎皮質ホルモンの薬剤費の減少はステージ2で著明であった. 3)抗アレルギー薬,去痰薬,抗生物質などの薬剤費の削減は,ステージ2および3-4で高度であった.削減率では去痰薬,抗生物質の削減率が,2および3-4で著明であった.以上より,温泉療法により,気管支喘息の治療に必要な薬剤費は削減可能であること,そして,温泉療法による薬剤費の削減は喘息の重症度が高い症例でより高度であることが示唆された

ID information
  • ISSN : 1348-1258
  • Ichushi Web ID : 2005233018

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