2004年
気管支喘息における温泉療法による薬剤費の削減の臨床的検討ー投与方法による検討
岡山大学三朝医療センター研究報告
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- 巻
- 号
- 75
- 開始ページ
- 53
- 終了ページ
- 60
- 記述言語
- 日本語
- 掲載種別
- 出版者・発行元
- 岡山大学医学部・歯学部附属病院三朝医療センター
長期間の温泉療法による医療費,特に薬剤費の削減について,投与方法別に検討した.気管支喘息27例を対象とした.21例が4年間にわたり,温泉プール水中運動,鉱泥湿布療法などを中心とした温泉療法を,1週間に1回ないし2週間に1回の割合で受けた.残りの6例は温泉療法を受けず,薬物療法のみでの治療を行った.1年間の総薬剤費,定期処方の内服薬の薬剤費および臨時処方の注射・吸入は,温泉療法を受けた群は削減が可能であったが温泉療法を受けなかった群では明らかな減少傾向は見られなかった.定期処方の注射・吸入薬の薬剤費および臨時処方の内服薬の薬剤費は,温泉療法を受けた群では度の減少傾向を認めたが,温泉療法を受けなかった群では増加する傾向が見られた.温泉療法を行うことにより,薬剤費の削減が可能となることが示唆された
- ID情報
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- ISSN : 1348-1258
- 医中誌Web ID : 2005119586