2008年
肝細胞癌の経過中に肝原発腺扁平上皮癌を合併した1例
岡大三朝医療センター研究報告
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- 巻
- 76
- 号
- 76
- 開始ページ
- 41
- 終了ページ
- 48
- 記述言語
- 日本語
- 掲載種別
- 出版者・発行元
- 岡山大学医学部・歯学部附属病院三朝医療センター
症例は慢性C型肝炎にて外来通院中の74歳男性で、1年3ヵ月前に肝細胞癌を指摘され経皮的エタノール注入療法が施行され、経過観察中に腹部エコーにて肝S5に低エコー域を認め、精査加療目的で入院となった。入院後肝S6にも低エコー域を認めたため施行した超音波ガイド下経皮的針生検にて、S5では中〜低分化・一部高分化の腺癌に加え部分的に扁平上皮癌が認められ腺扁平上皮癌と診断された。S6では中分化・一部高分化の肝細胞癌を認め、転移性肝癌の可能性を考え全身検索を行ったが、他臓器に原発巣は発見されず、肝細胞癌に肝原発扁平上皮癌の合併と考え、患者が内科的治療を希望したため経皮的エタノール注入療法を施行し退院となった。その後も外来にて加療されていたが、3ヵ月後に肝S4を中心に再発し半年後に死亡した。
- ID情報
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- ISSN : 1348-1258
- 医中誌Web ID : 2008264307