1992年
:2. 換気機能との関連
日本温泉気候物理医学会雑誌
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- 巻
- 55
- 号
- 2
- 開始ページ
- 82
- 終了ページ
- 86
- 記述言語
- 英語
- 掲載種別
- DOI
- 10.11390/onki1962.55.82
- 出版者・発行元
- The Japanese Society of Balneology, Climatology and Physical Medicine
気管支喘息50例を対象に, 温泉療法の臨床効果を, 臨床病型別に換気機能により比較検討した。<br>1. 対象の気管支喘息症例の換気機能は, 温泉療法により改善することが明らかにされた。そして, 温泉療法後の換気機能の改善は, MMF, V50やV25などのどちらかと言えば, 小ないし細気管支領域の換気障害を示すパラメーターにおいて, 他のパラメーターに比べより高度であった。<br>2. 臨床病型別の検討では, Ia. 気管支攣縮型では, 温泉療法後に中等度のMMF, V50およびV25の改善, 軽度のFEV1.0%の改善がみられた。Ib. 気管支攣縮+過分泌型では, 他の病型にくらべFEV1.0%の改善が高度で, それにともないMMF, V50やV25の改善がみられた。一方, II. 細気管支閉塞型では, V25の改善が最も高度であり, この病型では選択的に細気管支領域の換気障害が改善される可能性が示唆された。
- リンク情報
- ID情報
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- DOI : 10.11390/onki1962.55.82
- ISSN : 0029-0343
- CiNii Articles ID : 130002041971
- CiNii Books ID : AN00186245