1992年
:1. 臨床病型と年齢との関連
日本温泉気候物理医学会雑誌
- ,
- ,
- ,
- ,
- ,
- ,
- ,
- ,
- 巻
- 55
- 号
- 2
- 開始ページ
- 77
- 終了ページ
- 81
- 記述言語
- 英語
- 掲載種別
- DOI
- 10.11390/onki1962.55.77
- 出版者・発行元
- The Japanese Society of Balneology, Climatology and Physical Medicine
気管支喘息136例を対象に, その臨床病型や年齢, 発症年齢などとの関連のもとに, 温泉療法の臨床効果を検討した。<br>1. 温泉療法が有効であった症例は, 対象136例中109例 (80.1%) であった。<br>2. 臨床病型別では, Ia. 気管支攣縮型に比べ, Ib. 気管支攣縮+過分泌型およびII. 細気管支閉塞型において, 温泉療法の有効性が高いことが示唆された。<br>3. 年齢別では, 41歳以上の症例で, それ以下の年齢層の症例に比べ, 温泉療法はより有効であり, 41歳以上の症例110例中96例 (87.3%) に有効であった。<br>4. 発症年齢別では, 30歳以降の発症症例に温泉療法はより有効であり, 30歳以降の発症症例105例中90例 (85.7%) に有効であった。<br>これらの結果から, 気管支喘息に対する温泉療法は, 臨床病型, 年齢や発症年齢によりその効果は異なること, そして, 臨床病型では過分泌や細気管支閉塞をともなうような症例, また年齢では41歳以上, 発症年齢では30歳以降の症例に有効性が高いことが示唆された。
- リンク情報
- ID情報
-
- DOI : 10.11390/onki1962.55.77
- ISSN : 0029-0343
- CiNii Articles ID : 130002041970
- CiNii Books ID : AN00186245