2002年
The Effects of Spa Therapy on Asthma-Relationship of the generation of leukotrienes B4 (LTB4) and C4 (LTC4) and bronchial Hyperresponsiveness-
J. Jpn Assoc Phys Med Baln Clim
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- 巻
- 65
- 号
- 3
- 開始ページ
- 153
- 終了ページ
- 160
- 記述言語
- 英語
- 掲載種別
- DOI
- 10.11390/onki1962.65.153
- 出版者・発行元
- The Japanese Society of Balneology, Climatology and Physical Medicine
気管支喘息64例を対象に、ロイコトリエンB4 (LTB4)、C4 (LTC4) 及び気道過敏性との関連のもとに、その臨床効果について検討を加えた。1. 温泉療法の臨床効果は、著効12例 (18.8%)、有効45例 (70.3%)、やや有効あるいは無効7例 (10.9%) であった。2. メサコリンに対する気道過敏性は、やや有効あるいは無効で最も高い傾向を示したが、著効と有効との間に有意差は認められなかった。3. 白血球によるLTC4産生は、著効 (P<0.01) や有効群 (P<0.001) に比べてやや有効あるいは無効群で有意に高い傾向を示した。しかしLTB4産生に関しては著効群、有効群、及びやや有効あるいは無効群の間に有意の差は認められなかった。4. 温泉療法前には高値を示したLTC4産生は著効群 (P<0.001) 及び有効群 (P<0.01) では温泉療法後に有意に低下する傾向を示したが、無効群では有意の低下は認められなかった。LTB4産生ではいずれの群間にも有意の差は見られなかった。これらの結果より気管支喘息に対する温泉療法の効果は温泉療法の効果はLTC4産生とある程度関係があること、そして温泉療法が有効な症例ではLTC4の低下傾向が見られることが示唆された。
- リンク情報
- ID情報
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- DOI : 10.11390/onki1962.65.153
- ISSN : 0029-0343
- CiNii Articles ID : 10008426122
- CiNii Books ID : AN00186245