2019年4月 - 2022年3月
Liquid Biopsyによる肝内胆管癌molecular subtype分類
日本学術振興会 科学研究費助成事業 基盤研究(C) 基盤研究(C)
1. これまでの蓄積サンプルに加えて、岡山大学病院肝胆膵外科にて行われた肝内胆管癌切除症例より組織サンプルを収集・保存し、DNA抽出を行った。更に、既に確立されている血中メチル化DNA/Ago2-miRNA測定を行うべく、前向きに肝内胆管癌患者の術前・術後血液サンプルの収集を進めている。
2. 腫瘍・宿主免疫応答評価として、各種免疫栄養指標の評価(CONUT score, prognostic nutritional index (PNI), Glasgow Prognostic Score)を算出し、再発予後・生存予後との比較を行った。また肝内胆管癌切除標本より、腫瘍局所における腫瘍関連免疫反応を評価し、全身免疫栄養指標との関連性を検討することで、末梢血液における免疫指標の意義を検討している。具体的には、腫瘍内外における腫瘍浸潤T細胞(Tumor Infiltrating Lymphocyte)を免疫組織染色にて把握し、CD8/Foxp3を用いた機能評価・スコア化を行い、主予後規定因子であるリンパ節転移状況と切除予後との層別化を試みる。これまでの解析より、術前の免疫栄養指標は鋭敏に肝内胆管癌の切除予後を反映することを明らかにした。更にCD8/Foxp3からなる腫瘍On-siteでの免疫栄養疲弊の評価が切除予後規定因子となることを認めており、今後免疫栄養指標との関連性について解析していく予定である。
3. 今後は、切除標本・血液サンプルを幅広く集積し、これら収集サンプルと臨床データをValidation cohortとして、これまでの実験結果を検証していく予定である。
2. 腫瘍・宿主免疫応答評価として、各種免疫栄養指標の評価(CONUT score, prognostic nutritional index (PNI), Glasgow Prognostic Score)を算出し、再発予後・生存予後との比較を行った。また肝内胆管癌切除標本より、腫瘍局所における腫瘍関連免疫反応を評価し、全身免疫栄養指標との関連性を検討することで、末梢血液における免疫指標の意義を検討している。具体的には、腫瘍内外における腫瘍浸潤T細胞(Tumor Infiltrating Lymphocyte)を免疫組織染色にて把握し、CD8/Foxp3を用いた機能評価・スコア化を行い、主予後規定因子であるリンパ節転移状況と切除予後との層別化を試みる。これまでの解析より、術前の免疫栄養指標は鋭敏に肝内胆管癌の切除予後を反映することを明らかにした。更にCD8/Foxp3からなる腫瘍On-siteでの免疫栄養疲弊の評価が切除予後規定因子となることを認めており、今後免疫栄養指標との関連性について解析していく予定である。
3. 今後は、切除標本・血液サンプルを幅広く集積し、これら収集サンプルと臨床データをValidation cohortとして、これまでの実験結果を検証していく予定である。
- ID情報
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- 課題番号 : 19K09217
- 体系的課題番号 : JP19K09217