2015年4月 - 2018年3月
癌細胞と癌関連線維芽細胞の両方に殺細胞効果を示すウイルス療法の開発
日本学術振興会 科学研究費助成事業 挑戦的萌芽研究 挑戦的萌芽研究
癌関連線維芽細胞(Cancer-associated fibroblasts; CAF)は、癌の増殖・生存・悪性化に関与することから、癌治療における重要な標的である。本研究では、腫瘍溶解性ウイルスであるレオウイルスが、CAFに対し殺細胞効果を示すか検討した。マウス皮下腫瘍より単離したCAFの生存率は、レオウイルス作用後、50-60%まで減少したことから、レオウイルスはマウスCAFに対し殺細胞効果を有することが明らかとなった。一方で、レオウイルスは通常の線維芽細胞に対しては殺細胞効果を示さなかった。さらに、担癌マウスにレオウイルスを静脈内投与したところ、アポトーシスを起こしたCAFが検出された。
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- 課題番号 : 15K15183
- 体系的課題番号 : JP15K15183