2017年
Syndecan-4regulates development of autoimmune arthritis by modulating B cell migration and germinal center formation-自己免疫性関節炎におけるシンデカン-4の機能解析-
北海道整形災害外科学会雑誌
- 巻
- 59
- 号
- 1
- 開始ページ
- 11
- 終了ページ
- 17
- 記述言語
- 日本語
- 掲載種別
- 出版者・発行元
- 北海道整形災害外科学会
関節リウマチ(RA)は代表的な自己免疫性疾患の一つである。いくつかの臨床研究においてB細胞標的治療がRAに有効であることが実証され、さらにRA患者の炎症滑膜にはリンパ濾胞様構造が観察されることから、リンパ濾胞・胚中心形成、及びB細胞による自己抗体産生がRAの病態にとって重要であることが示唆されている。本研究ではコラーゲン誘導性関節炎;CIAモデルを用いて、B細胞におけるSyndecan-4(Syn4)の機能を明らかにすることを目的とした。CIAモデルにおいてSyn4は病態を悪化させ、所属リンパ節の胚中心形成と自己抗体産生を促すことが明らかとなった。またSyn4は胚中心形成過程のB細胞遊走に重要なSDF-1に対する遊走能を促進させ、in vivoにおいて所属リンパ節へのB細胞遊走を促進させた。本研究によって、自己免疫性関節炎におけるSyn4の機能がはじめて明らかとなった。(著者抄録)
- リンク情報
- ID情報
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- ISSN : 1343-3873
- 医中誌Web ID : 2017401363
- J-Global ID : 201702242536812751
- CiNii Articles ID : 40021319250
- CiNii Books ID : AA11157735
- identifiers.cinii_nr_id : 9000367403414