
佐野 文子
サノ アヤコ (Sano Ayako)
更新日: 2024/12/18
基本情報
- 所属
- 琉球大学 農学部 亜熱帯地域農学科 教授
- 学位
-
医学博士(千葉大学)
- 研究者番号
- 10345001
- J-GLOBAL ID
- 200901007521348260
- researchmap会員ID
- 5000012855
- 外部リンク
高度病原性真菌症の研究を主軸として現在クジラ型パラコクシジオイデス症(paracoccidioidomycosis ceti)の研究を進めている.特に中南米を流行地とするパラコクシジオイデス症の原因菌の研究を30年以上継続している.
なかでもクジラ型パラコクシジオイデス症は,イルカを宿主とする高度病原性人獣共通真菌症であり,我が国でもイルカ症例が存在することを報告してきた(Case Reports in Veterinary Medicine, Volume 2013, Article ID 318548, http://dx.doi.org/10.1155/2013/318548, 2013..Mycopathologia, 2016; 181(7-8): 523-9. Japanese Jouranal of Zoo and Wildlife Medicie, 2018, 17-18.)
原因菌は中南米の風土病パラコクシジオイデス症の原因菌と同じParacoccidioides brasiliensisであるが,真菌症診断のゴールドスタンダードである分離培養が不可能で,鯨類に特異的に発症することから2018年にP. brasiliensis var. cetiとされた.症状は難治性皮膚炎を特徴とし,感染経路は接触感染で,ヒトへの感染例が報告されている.大西洋沿岸諸国を中心に我が国も含めて世界的に分布している.我々は我が国が海洋国家であることから国民は海水との接触があり,ヒトで原因不明の難治性皮膚病には本症が埋もれている可能性は否定できないと注意喚起をしてきた.そこで免疫組織学的手法による抗体証明を診断法の一手段とするために,特異性の評価として分類学的に近縁である高度病原性真菌症原因菌との交差反応として,クジラ型パラコクシジオイデス症の原因菌 P.brasilieneis var. ceti と近縁関係の菌種による高度病原性真菌症原因菌としてコクシジオイデス症原因菌 Coccidioides posadasii,パラコクシジオイデス症原因菌 P. brasiliensis sensu strict,ヒストプラズマ症 Histoplasma capsulatum およびそれら菌種に感染した患者血清,実験的感染マウス血清を用いて,P.brasilieneis var. cetiとの交差反応を報告した ( Mycopathologia. 2018 Oct;183(5):793-803).
しかしながら真菌症の多数を占める日和見および皮膚糸状菌症原因菌と本菌種との交差反応については解明されていないので,現在,クジラ型パラコクシジオイデス症と日和見および皮膚糸状菌症原因菌の血清学的交差反応」として研究を進めている.
なかでもクジラ型パラコクシジオイデス症は,イルカを宿主とする高度病原性人獣共通真菌症であり,我が国でもイルカ症例が存在することを報告してきた(Case Reports in Veterinary Medicine, Volume 2013, Article ID 318548, http://dx.doi.org/10.1155/2013/318548, 2013..Mycopathologia, 2016; 181(7-8): 523-9. Japanese Jouranal of Zoo and Wildlife Medicie, 2018, 17-18.)
原因菌は中南米の風土病パラコクシジオイデス症の原因菌と同じParacoccidioides brasiliensisであるが,真菌症診断のゴールドスタンダードである分離培養が不可能で,鯨類に特異的に発症することから2018年にP. brasiliensis var. cetiとされた.症状は難治性皮膚炎を特徴とし,感染経路は接触感染で,ヒトへの感染例が報告されている.大西洋沿岸諸国を中心に我が国も含めて世界的に分布している.我々は我が国が海洋国家であることから国民は海水との接触があり,ヒトで原因不明の難治性皮膚病には本症が埋もれている可能性は否定できないと注意喚起をしてきた.そこで免疫組織学的手法による抗体証明を診断法の一手段とするために,特異性の評価として分類学的に近縁である高度病原性真菌症原因菌との交差反応として,クジラ型パラコクシジオイデス症の原因菌 P.brasilieneis var. ceti と近縁関係の菌種による高度病原性真菌症原因菌としてコクシジオイデス症原因菌 Coccidioides posadasii,パラコクシジオイデス症原因菌 P. brasiliensis sensu strict,ヒストプラズマ症 Histoplasma capsulatum およびそれら菌種に感染した患者血清,実験的感染マウス血清を用いて,P.brasilieneis var. cetiとの交差反応を報告した ( Mycopathologia. 2018 Oct;183(5):793-803).
しかしながら真菌症の多数を占める日和見および皮膚糸状菌症原因菌と本菌種との交差反応については解明されていないので,現在,クジラ型パラコクシジオイデス症と日和見および皮膚糸状菌症原因菌の血清学的交差反応」として研究を進めている.
研究キーワード
8研究分野
5経歴
4-
2002年3月 - 2011年3月
-
2002年3月 - 2011年3月
学歴
2-
1981年4月 - 1983年3月
-
1977年4月 - 1981年3月
受賞
4-
2014年
-
2014年
-
1998年
-
1998年
論文
25-
Mycopathologia 183(5) 793-803 2018年10月 査読有り
-
The Journal of dermatology 2018年10月 査読有り
-
Journal of Dermatology 45(5) e124-e125 2018年5月1日 査読有り
-
MYCOPATHOLOGIA 182(9-10) 937-946 2017年10月 査読有り
-
MEDICAL MYCOLOGY 55(5) 555-562 2017年7月 査読有り
-
The Journal of dermatology 44(4) e62-e63-e63 2017年4月 査読有り
-
COMPARATIVE IMMUNOLOGY MICROBIOLOGY AND INFECTIOUS DISEASES 48 79-86 2016年10月 査読有り
-
JOURNAL OF DERMATOLOGY 42(2) 210-214 2015年2月 査読有り
-
Nippon Ganka Gakkai zasshi 116(12) 1144-1149 2012年12月 査読有り
-
JOURNAL OF VETERINARY MEDICAL SCIENCE 74(6) 779-782 2012年6月 査読有り
-
Medical mycology journal 52(3) 213-221 2011年 査読有り
-
Japanese Journal of Medical Mycology 49(3) 205-209 2008年 査読有り
-
[Rinsho ketsueki] The Japanese journal of clinical hematology 48(5) 412-417 2007年5月 査読有り
-
MYCOPATHOLOGIA 163(3) 117-128 2007年3月 査読有り
-
Nihon rinsho. Japanese journal of clinical medicine 65 Suppl 3 223-228 2007年3月 査読有り
-
Changes in the mutagenic and estrogenic activities of 17 beta-estradiol after treatment with nitriteBIOSCIENCE BIOTECHNOLOGY AND BIOCHEMISTRY 70(4) 890-896 2006年4月 査読有り
-
Mutation research 585(1-2) 137-146 2005年8月 査読有り
-
Japanese Journal of Medical Mycology 46(4) 273-278 2005年 査読有り
MISC
154-
JOURNAL OF DERMATOLOGY 42(2) 210-214 2015年2月
-
西日本皮膚科 77 239-243 2015年
-
西日本皮膚科 77 239-243 2015年
-
COMPARATIVE IMMUNOLOGY MICROBIOLOGY AND INFECTIOUS DISEASES 37(5-6) 305-311 2014年12月
-
MYCOPATHOLOGIA 178(1-2) 135-143 2014年8月
-
MICROBIOLOGY AND IMMUNOLOGY 58(3) 212-214 2014年3月
-
日本伝統獣医学会誌 22 6-10 2014年
-
日本伝統獣医学会誌 22 6-10 2014年
-
MYCOPATHOLOGIA 176(5-6) 345-352 2013年12月
-
MEDICAL MYCOLOGY 51(2) 144-149 2013年2月
-
西日本皮膚科 75 432-437 2013年
-
皮膚病診療 35 1069-1072 2013年
-
Case Reports in Veterinary Medicine, Volume 2013 2013 ID 318548, http://dx.doi.org/10.1155/2013/318548 2013年
-
西日本皮膚科 75 432-437 2013年
-
皮膚病診療 35 1069-1072 2013年
-
Case Reports in Veterinary Medicine, Volume 2013 2013 ID 318548, http://dx.doi.org/10.1155/2013/318548 2013年
-
Japanese Journal of Medical Mycology 54(3) 297-301 2013年
-
JOURNAL OF PHARMACOLOGY AND EXPERIMENTAL THERAPEUTICS 343(1) 91-96 2012年10月
-
JOURNAL OF VETERINARY MEDICAL SCIENCE 74(6) 779-782 2012年6月
-
REVISTA DA SOCIEDADE BRASILEIRA DE MEDICINA TROPICAL 45(2) 232-237 2012年3月
書籍等出版物
32-
2009年
-
2009年
-
2009年
-
2009年
-
2008年
-
2008年
-
2008年
-
2008年
-
2007年
-
2007年
-
2007年
-
2007年
-
2006年
-
2006年
共同研究・競争的資金等の研究課題
1-
2005年