
佐野 文子
サノ アヤコ (Sano Ayako)
更新日: 2020/09/02
基本情報
- 所属
- 琉球大学 農学部 亜熱帯地域農学科 教授
- 学位
-
医学博士(千葉大学)
- 研究者番号
- 10345001
- J-GLOBAL ID
- 200901007521348260
- 外部リンク
高度病原性真菌症の研究を主軸として現在クジラ型パラコクシジオイデス症(paracoccidioidomycosis ceti)の研究を進めている.特に中南米を流行地とするパラコクシジオイデス症の原因菌の研究を30年以上継続している.
なかでもクジラ型パラコクシジオイデス症は,イルカを宿主とする高度病原性人獣共通真菌症であり,我が国でもイルカ症例が存在することを報告してきた(Case Reports in Veterinary Medicine, Volume 2013, Article ID 318548, http://dx.doi.org/10.1155/2013/318548, 2013..Mycopathologia, 2016; 181(7-8): 523-9. Japanese Jouranal of Zoo and Wildlife Medicie, 2018, 17-18.)
原因菌は中南米の風土病パラコクシジオイデス症の原因菌と同じParacoccidioides brasiliensisであるが,真菌症診断のゴールドスタンダードである分離培養が不可能で,鯨類に特異的に発症することから2018年にP. brasiliensis var. cetiとされた.症状は難治性皮膚炎を特徴とし,感染経路は接触感染で,ヒトへの感染例が報告されている.大西洋沿岸諸国を中心に我が国も含めて世界的に分布している.我々は我が国が海洋国家であることから国民は海水との接触があり,ヒトで原因不明の難治性皮膚病には本症が埋もれている可能性は否定できないと注意喚起をしてきた.そこで免疫組織学的手法による抗体証明を診断法の一手段とするために,特異性の評価として分類学的に近縁である高度病原性真菌症原因菌との交差反応として,クジラ型パラコクシジオイデス症の原因菌 P.brasilieneis var. ceti と近縁関係の菌種による高度病原性真菌症原因菌としてコクシジオイデス症原因菌 Coccidioides posadasii,パラコクシジオイデス症原因菌 P. brasiliensis sensu strict,ヒストプラズマ症 Histoplasma capsulatum およびそれら菌種に感染した患者血清,実験的感染マウス血清を用いて,P.brasilieneis var. cetiとの交差反応を報告した ( Mycopathologia. 2018 Oct;183(5):793-803).
しかしながら真菌症の多数を占める日和見および皮膚糸状菌症原因菌と本菌種との交差反応については解明されていないので,現在,クジラ型パラコクシジオイデス症と日和見および皮膚糸状菌症原因菌の血清学的交差反応」として研究を進めている.
なかでもクジラ型パラコクシジオイデス症は,イルカを宿主とする高度病原性人獣共通真菌症であり,我が国でもイルカ症例が存在することを報告してきた(Case Reports in Veterinary Medicine, Volume 2013, Article ID 318548, http://dx.doi.org/10.1155/2013/318548, 2013..Mycopathologia, 2016; 181(7-8): 523-9. Japanese Jouranal of Zoo and Wildlife Medicie, 2018, 17-18.)
原因菌は中南米の風土病パラコクシジオイデス症の原因菌と同じParacoccidioides brasiliensisであるが,真菌症診断のゴールドスタンダードである分離培養が不可能で,鯨類に特異的に発症することから2018年にP. brasiliensis var. cetiとされた.症状は難治性皮膚炎を特徴とし,感染経路は接触感染で,ヒトへの感染例が報告されている.大西洋沿岸諸国を中心に我が国も含めて世界的に分布している.我々は我が国が海洋国家であることから国民は海水との接触があり,ヒトで原因不明の難治性皮膚病には本症が埋もれている可能性は否定できないと注意喚起をしてきた.そこで免疫組織学的手法による抗体証明を診断法の一手段とするために,特異性の評価として分類学的に近縁である高度病原性真菌症原因菌との交差反応として,クジラ型パラコクシジオイデス症の原因菌 P.brasilieneis var. ceti と近縁関係の菌種による高度病原性真菌症原因菌としてコクシジオイデス症原因菌 Coccidioides posadasii,パラコクシジオイデス症原因菌 P. brasiliensis sensu strict,ヒストプラズマ症 Histoplasma capsulatum およびそれら菌種に感染した患者血清,実験的感染マウス血清を用いて,P.brasilieneis var. cetiとの交差反応を報告した ( Mycopathologia. 2018 Oct;183(5):793-803).
しかしながら真菌症の多数を占める日和見および皮膚糸状菌症原因菌と本菌種との交差反応については解明されていないので,現在,クジラ型パラコクシジオイデス症と日和見および皮膚糸状菌症原因菌の血清学的交差反応」として研究を進めている.
研究キーワード
8研究分野
9経歴
4-
2002年3月 - 2011年3月
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2002年3月 - 2011年3月
学歴
2-
1981年4月 - 1983年3月
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1977年4月 - 1981年3月
受賞
4-
2014年
-
2014年
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1998年
-
1998年
論文
25-
Mycopathologia 183(5) 793 - 803 2018年10月 査読有り
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The Journal of dermatology 2018年10月 査読有り
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Journal of Dermatology 45(5) e124 - e125 2018年5月1日 査読有り
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MYCOPATHOLOGIA 182(9-10) 937 - 946 2017年10月 査読有り
MISC
222-
JOURNAL OF DERMATOLOGY 42(2) 210 - 214 2015年2月
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JOURNAL OF DERMATOLOGY 42(2) 210 - 214 2015年2月
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西日本皮膚科 77 239 - 243 2015年
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西日本皮膚科 77 239 - 243 2015年
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COMPARATIVE IMMUNOLOGY MICROBIOLOGY AND INFECTIOUS DISEASES 37(5-6) 305 - 311 2014年12月