基本情報

所属
琉球大学 農学部 亜熱帯地域農学科 教授
学位
医学博士(千葉大学)

研究者番号
10345001
J-GLOBAL ID
200901007521348260

外部リンク

高度病原性真菌症の研究を主軸として現在クジラ型パラコクシジオイデス症(paracoccidioidomycosis ceti)の研究を進めている.特に中南米を流行地とするパラコクシジオイデス症の原因菌の研究を30年以上継続している.
なかでもクジラ型パラコクシジオイデス症は,イルカを宿主とする高度病原性人獣共通真菌症であり,我が国でもイルカ症例が存在することを報告してきた(Case Reports in Veterinary Medicine, Volume 2013, Article ID 318548, http://dx.doi.org/10.1155/2013/318548, 2013..Mycopathologia, 2016; 181(7-8): 523-9. Japanese Jouranal of Zoo and Wildlife Medicie, 2018, 17-18.)
原因菌は中南米の風土病パラコクシジオイデス症の原因菌と同じParacoccidioides brasiliensisであるが,真菌症診断のゴールドスタンダードである分離培養が不可能で,鯨類に特異的に発症することから2018年にP. brasiliensis var. cetiとされた.症状は難治性皮膚炎を特徴とし,感染経路は接触感染で,ヒトへの感染例が報告されている.大西洋沿岸諸国を中心に我が国も含めて世界的に分布している.我々は我が国が海洋国家であることから国民は海水との接触があり,ヒトで原因不明の難治性皮膚病には本症が埋もれている可能性は否定できないと注意喚起をしてきた.そこで免疫組織学的手法による抗体証明を診断法の一手段とするために,特異性の評価として分類学的に近縁である高度病原性真菌症原因菌との交差反応として,クジラ型パラコクシジオイデス症の原因菌 P.brasilieneis var. ceti と近縁関係の菌種による高度病原性真菌症原因菌としてコクシジオイデス症原因菌 Coccidioides posadasii,パラコクシジオイデス症原因菌 P. brasiliensis sensu strict,ヒストプラズマ症 Histoplasma capsulatum およびそれら菌種に感染した患者血清,実験的感染マウス血清を用いて,P.brasilieneis var. cetiとの交差反応を報告した ( Mycopathologia. 2018 Oct;183(5):793-803).
しかしながら真菌症の多数を占める日和見および皮膚糸状菌症原因菌と本菌種との交差反応については解明されていないので,現在,クジラ型パラコクシジオイデス症と日和見および皮膚糸状菌症原因菌の血清学的交差反応」として研究を進めている.

学歴

  2

受賞

  4

論文

  25

MISC

  222

共同研究・競争的資金等の研究課題

  1
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