2014年4月 - 2017年3月
中国青海省におけるエキノコックス症疫学調査と人と家畜の駆虫薬開発
日本学術振興会 科学研究費助成事業 基盤研究(B)
中国青海省におけるエキノコックス症の対策に資するため、チベット遊牧民居住地周辺での疫学調査と飼育犬への駆虫試験を行った。多包条虫の終宿主となるキツネ類の糞はテントから離れた場所に多く、キツネからの直接的な感染リスクは低いと推測された。飼育犬の感染状況を調査し、教育による駆虫効果の検証を試みたが、最終年度に中国政府主導の駆虫プログラムが調査地で実施され、教育効果の検証には繋がらなかった。また、多包条虫のミトコンドリア呼吸鎖を薬剤ターゲットとして、人の治療薬開発を試みた結果、多包条虫のシスト形成を低下させ、その効果に再現性のある有効な新規化合物を見出した
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- 課題番号 : 26304041
- 体系的課題番号 : JP26304041