2016年4月 - 2019年3月
自閉スペクトラム症乳幼児の言語獲得および聴覚過敏に関連する聴覚情報処理過程の特性
日本学術振興会 科学研究費助成事業 基盤研究(C) 基盤研究(C)
本研究は、就学前の自閉スペクトラム症(以下、ASD)及び定型発達児を対象に、音の刺激に対して引き起こされる大脳皮質の反応を小児用脳磁計(Magnetoencephalography)によって捉え、比較した。さらに、聴覚検査を実施し、聴覚情報処理過程の末梢から中枢処理の機能を調べた。ASD児26名、定型発達児23名を対象に調査を実施した結果、純音聴力検査においてASD児群では、定型発達児群に比べて左耳の聴力閾値が有意に高かった(P = 0.025)。聴覚刺激によって引き起こされる脳反応のうち、刺激後約100ミリセカンド秒後に現れるP1m成分については、左右半球ともに有意差は認められなかった。
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- 課題番号 : 16K10247
- 体系的課題番号 : JP16K10247