江尻省

J-GLOBALへ         更新日: 16/06/03 15:19
 
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研究者氏名
江尻省
 
エジリ ミツム
所属
情報・システム研究機構
部署
国立極地研究所 研究教育系宙空圏研究グループ
職名
助教
学位
博士(理学)(名古屋大学)

プロフィール

研究課題と活動状況: (1)中間圏・下部熱圏領域の温度・密度変動の観測研究:中間圏・下部熱圏(Mesosphere Lower Thermospehre: MLT)領域は、温度や大気微量成分の鉛直分布を時間的に連続に観測することが極めて難しい領域であり、金属原子共鳴散乱ライダーはこれらを観測できる数少ない測器の一つである。MLT領域に層状に存在する金属原子の一つであるナトリウム原子の共鳴散乱を利用して、この領域の温度やナトリウム密度の鉛直分布を観測することにより、大気波動に対する温度場の影響、大気波動による温度やナトリウム密度の変化、さらに大気の鉛直運動や物質の輸送などの研究を行っている。(2)中間圏界面付近の大気重力波の観測研究:中間圏の大気大循環を駆動するエネルギーを運び込む役割を担っている大気重力波について、全天型大気光イメージャーを用いてこれを観測し、レーダー観測による風速データ、ライダー観測による温度データと合わせて解析することにより、その伝搬特性やエネルギー輸送過程を研究している。(3)極域中層・超高層大気の光学・電波複合観測研究:極域、特に南極昭和基地上空の成層圏から下部熱圏までの広い高度領域を総合的に観測することを目的として、現在、高機能ライダーと大型大気レーダーの開発が進められている。これらのうち特に、温度や大気微量成分密度の鉛直分布の時間変化を高い時間・高度分解能で詳細に観測するためのライダーの開発に主要メンバーの一人として参加し、研究を推進している。極域観測歴: 南極域:第51次南極地域観測隊(夏隊)(2009-2010)

研究分野

 
 

経歴

 
 
   
 
京都大学 生存圏研究所 中核研究部 生存圏診断統御研究系 大気圏精測診断分野 JSPS PD
 

委員歴

 
2014年8月
 - 
現在
COSPAR (Committee on Space Research)  C2.2 vice chairman
 
2013年11月
 - 
現在
MUレーダー/赤道大気レーダー全国国際共同利用専門委員会委員
 
2003年
 - 
2005年
地球電磁気・地球惑星圏学会男女共同参画提言ワーキンググループ委員
 
2009年4月
 - 
2013年3月
科学技術振興機構委託事業 女子中高生夏の学校実行委員
 
2008年4月
 - 
2015年3月
中間圏・熱圏・電離圏(MTI)研究会世話人
 

論文

 
Suzuki Hidehiko, Chino Haruka, Sano Yasuo, Kadokura Akira, Ejiri K Mitsumu, Taguchi Makoto
Earth, Planets and Space   67(107)    2015年7月   [査読有り]
Yasuko Isono, Akira Mizuno, Tomoo Nagahama, Yoshizumi Miyoshi, Takuji Nakamura, Ryuho Kataoka, Masaki Tsutsumi, Mitsumu K. Ejiri, Hitoshi Fujiwara, Hiroyuki Maezawa, Miku Uemura
Journal of Geophysical Research   119(9) 7745-7761   2014年9月   [査読有り]
Yasuko Isono, Akira Mizuno, Tomoo Nagahama, Yoshizumi Miyoshi, Takuji Nakamura, Ryuho Kataoka, Masaki Tsutsumi, Mitsumu K. Ejiri, Hitoshi Fujiwara, Hiroyuki Maezawa
Geophysical Research Letters   41(7) 2568-2574   2014年4月   [査読有り]
Hidehiko Suzuki, Takuji Nakamura, Mitsumu K. Ejiri, Tadahiko Ogawa, Masaki Tsutsumi, Makoto Abo, Takuya D. Kawahara, Yoshihiro Tomikawa, Akira S. Yukimatu, and Natsuo Sato
Ann. Geophys.   in press   2013年   [査読有り]
T. T. Tsuda, S. Nozawa, T. D. Kawahara, T. Kawabata, N. Saito, S. Wada, Y. Ogawa, S. Oyama, C. M. Hall, M. Tsutsumi, M. K. Ejiri, S. Suzuki, T. Takahashi, and T. Nakamura
Geophys. Res. Lett.   40, doi:10.1002/grl.50897   2013年   [査読有り]

Misc

 
The 1st Antarctic Gravity Wave Instrument Network: ANGWIN Workshop
Mitsumu K. Ejiri, Mike. J. Taylor, Takuji Nakamura, Tracy Moffat-Griffin, Damian Murphy, and Hisao Takahashi
CAWSES (Climate and Weather for Sun-Earth System) –II Task Group4 Newsletter   Vol. 12   2013年

講演・口頭発表等

 
Fine structures in the E-region plasma density of the ionosphere observed by a Ca+ resonance scattering lidar observation
Japan Geoscience Union Meeting 2016   2016年5月   
波長可変共鳴散乱ライダーによる国内観測試験~第58次南極地域観測隊での昭和基地導入に向けて~
江尻省、西山尚典、津田卓雄、阿保真、津野克彦、和田智之、小川貴代、川原琢也、中村卓司
日本地球惑星科学連合2016年大会   2016年5月   
Current status of resonance scattering lidar development in Japan and airglow observation at Syowa
3rd International ANtarctic Gravity Wave Instrument Network (ANGWIN) science workshop   2016年4月   
K-H instability observed by the resonance scatter lidar at Tachikawa
江尻省
Workshop on ground- and satellite-based imaging observations of gravity waves and their comparison to simulations   2016年3月18日   
波長可変共鳴散乱ライダー観測の改良~ 光ヘテロダイン干渉法による発振レーザー周波数の測定 ~
江尻省,西山尚典,津野克彦,津田卓雄,阿保真,和田智之,小川貴代,中村卓司
第20回大気ライダー研究会   2016年2月16日   

担当経験のある科目

 
 

競争的資金等の研究課題

 
科学研究費助成事業(学術研究助成基金助成金)挑戦的萌芽(2015-2017)
研究期間: 2015年4月 - 2017年3月    代表者: 江尻省
成層圏オゾン層変動
精密地上観測と衛星観測から明らかにする大気波動による超高層大気へのインパクト
研究期間: 2007年   
日本学術振興会特別研究員研究費(2007-2008)
科学研究費助成事業(学術研究助成基金助成金)若手研究(B)(2012-2013)

社会貢献活動

 
サイエンスカフェ
【講師】  公益社団法人日本青年会議所関東地区東京ブロック協議会  TOKYOまちフェスタ  (シネマカフェ)  2016年5月29日
SSH成果発表会(京都府立桃山高等学校)
【助言・指導】  2015年12月
光の実験室~虹を手に入れろ!~
【講師】  国立極地研究所  極地研探検  2015年8月8日 - 2015年8月8日
【講師】  (光学会HP)  2015年6月6日
タイトル:南極昭和基地での光による大気観測 ~見ているのに見えないものを見る~
SSH成果発表会(京都府立桃山高等学校)
【助言・指導】  2014年12月

その他

 
(1)2007-2009年に行ったナトリウム温度ライダー観測によって、日本上空のMLT領域の温度やナトリウム密度の鉛直分布の季節変化を明らかにし、学術論文として投稿した。また、米国のライダー観測研究グループと共同して比較研究を行うことにより、これらの緯度差・経度差等の議論を進めている。更に、2000-2003年に行われた南極昭和基地でのナトリウム温度ライダー観測によるデータの再解析を行い、極域独特の現象を再発見、発掘するべく、中緯度帯での観測結果と比較研究を始めている。特に、オーロラ粒子の降り込みに対するナトリウム層の応答について興味を持っている。(2)三角測量法によって波状構造の高度を決定するためのイメージャーを2地点観測と、人工衛星(れいめい)による大気発光層の鉛直輝度分布観測、さらにレーダーによる背景風観測、ライダーによる背景温度観測との共同キャンペーン観測を実施し、大気重力波によるエネルギー輸送および鉛直方向の物質輸送について、より定量的な観測研究を行った。また、カナダやドイツの研究者との共同研究として、ナトリウム温度ライダーによる観測結果を用いて、大気波動による温度変化から見積もられる大気の鉛直移動量と大気光の輝度変動を組み合わせて議論することにより、大気波動と物質輸送の関連を観測的に示す研究を行っている。(3)南極昭和基地は、極域における光学・電波複合観測拠点として様々な観測装置が配備されているが、地球大気と宇宙空間の境界とも言われるMLT領域の温度や密度の鉛直分布を高い高度分解能で観測できる測器は無い。この観測を実現するべく現在進行中の高機能ライダー(レイリーライダーと共鳴散乱ライダーの複合型ライダー)の開発に、主要メンバーの一人として参加し、より魅力的な観測が可能な装置の実現を目指して議論・開発を進めている。