MISC

2008年

保健体育講義「健康科学」による健康度・生活習慣の改善.

第一福祉大学紀要
  • 徳永幹雄
  • ,
  • 山崎先也

5
第5号
開始ページ
97
終了ページ
108
記述言語
日本語
掲載種別
出版者・発行元
福岡医療福祉大学

大学生の健康度や生活習慣の改善を目的にして、教養教育科目1年生の保健体育講義「健康科学」で、前期15回の授業を行い、授業開始時(4月)と終了時(9月)の健康度・生活習慣の変化を分析した。主な結果は、以下のとおりである。1.「健康科学」受講生は健康度で向上したものの、運動、食事、休養、そして生活習慣得点では、顕著な変化はみられなかった。2.対照群とした1年生の「スポーツI」の受講生は、健康度、運動、食事、休養、そして生活習慣得点で顕著なマイナスの変化を示した。また、2年生の「スポーツII」の受講生は、1年生に比較して4月時、9月時のいずれの時期でも健康度、生活習慣とも顕著に劣位を示し、向上もみられなかった。3.「健康科学」受講生は生活習慣面では顕著な変化は認められなかった。しかし、対照群との比較において、健康度の上昇と生活習慣の著しい低下をしていないことが、むしろ、成果ではないかと推察された。4.健康度の自己評価、運動の実施程度、アルバイト有無は健康度や生活習慣と顕著な関係があることが明らかにされた。高学年になるに従って、運動実施程度の低下、アルバイト実施者の増加などに伴い、健康度や生活習慣の悪化が推察され、そのことが修学状況の悪化を招くのではないかと危惧された。

リンク情報
CiNii Articles
http://ci.nii.ac.jp/naid/110007043824
CiNii Books
http://ci.nii.ac.jp/ncid/AA12223733
ID情報
  • ISSN : 1349-0613
  • CiNii Articles ID : 110007043824
  • CiNii Books ID : AA12223733
  • identifiers.cinii_nr_id : 9000006587315

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