論文

2017年

病気の子どものための「合理的配慮」に対する教員の意識 : 学校種別に基づく分析を中心に

岡山大学大学院教育学研究科研究集録
  • 吉利 宗久
  • ,
  • 三宅 幹子
  • ,
  • 石橋 由紀子

165
開始ページ
33
終了ページ
41
記述言語
日本語
掲載種別
出版者・発行元
岡山大学大学院教育学研究科

本研究では,病気の子どものための「合理的配慮」に対する教員の意識の傾向を把握し,インクルーシブ教育の展開に向けた課題を明らかにすることを目的とした。2つの研修会(2016 年8月)に参加した小・中学校および特別支援学校の教員(n = 127)を対象に,①新たな動向の把握状況(障害者権利条約および医療的ケア通知,2件法),②「合理的配慮」に関する「基本理念」(2項目),「教育内容・方法」(5項目),「支援体制」(5項目)に対する意識(4件法)について質問紙調査を実施した。結果,近年の動向に関する情報は浸透しつつあるが,小学校を中心に未だ十分ではなかった。また,「合理的配慮」の提供に関しては,全体的に中学校における平均値が比較的に低い状況があった。年齢および勤務年数についても,「本人の病状理解に基づく生活指導」および「急な病状の変化への対応」に対して,若く,経験が少ない教員の平均値が低いことが明らかになった。中学校における組織的な支援体制の構築に期

リンク情報
CiNii Articles
http://ci.nii.ac.jp/naid/120006331945
CiNii Books
http://ci.nii.ac.jp/ncid/AA12338258
URL
http://id.ndl.go.jp/bib/028468994
URL
http://ousar.lib.okayama-u.ac.jp/55291
ID情報
  • ISSN : 1883-2423
  • CiNii Articles ID : 120006331945
  • CiNii Books ID : AA12338258

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