2017年4月 - 2020年3月
イメージングMSによる生体内スフィンゴ脂質の組織分布立体的可視化手法の開発
日本学術振興会 科学研究費助成事業 基盤研究(C) 基盤研究(C)
平成30年度は、初めに前年度までに確立した川本フィルムによる連続切片作成技術の評価を実施し、マウスあるいはゼブラフィッシュ等の硬組織および軟組織を同時に含む複数種の連続切片の作成に成功した。また、得られた組織切片を高分解能型の質量分析イメージング(MSI)を用いて分析したところ、一部のリゾリン脂質の分布局在を得ることにも成功したことから、川本フィルムによるMSI用組織切片作成技術が、本研究の目的達成に極めて重要であることが明らかになった。現在原著論文として投稿中であり、近日中に学会発表を通じて公開する予定である。
次に、連続切片におけるMSIデータの三次元可視化法の開発にも着手し、現在までに複数枚のMSI画像データをソフトウェアを用いて統合できる可能性を見出している。
さらに、本研究において新たに開発したDESI-DIUTHAMEを組み合わせた手法(浜松ホトニクスとの共同研究・特許出願中)により、m/z 500以下の領域で検出される分子群の検出感度向上に加え、セラミド等のスフィンゴ脂質の検出には成功し、さらにS1Pの検出にも可能性を見出している。今後、本研究課題であるS1Pの機能解析を目的としたMSI検出法の開発に向けて、さらに選択的な抽出溶媒による検出条件を最適化する予定である。
また、平成30年度後半には、川本フィルムを用いることで、9日齢のマウスから全身組織切片の作成に成功している(投稿論文中に記載)。従って、平成31年度は上記全ての手法を用いることで、マウス全身に含まれるスフィンゴ脂質の分布の立体可視化に挑戦する予定である。
次に、連続切片におけるMSIデータの三次元可視化法の開発にも着手し、現在までに複数枚のMSI画像データをソフトウェアを用いて統合できる可能性を見出している。
さらに、本研究において新たに開発したDESI-DIUTHAMEを組み合わせた手法(浜松ホトニクスとの共同研究・特許出願中)により、m/z 500以下の領域で検出される分子群の検出感度向上に加え、セラミド等のスフィンゴ脂質の検出には成功し、さらにS1Pの検出にも可能性を見出している。今後、本研究課題であるS1Pの機能解析を目的としたMSI検出法の開発に向けて、さらに選択的な抽出溶媒による検出条件を最適化する予定である。
また、平成30年度後半には、川本フィルムを用いることで、9日齢のマウスから全身組織切片の作成に成功している(投稿論文中に記載)。従って、平成31年度は上記全ての手法を用いることで、マウス全身に含まれるスフィンゴ脂質の分布の立体可視化に挑戦する予定である。
- ID情報
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- 課題番号 : 17K08233
- 体系的課題番号 : JP17K08233