2019年6月 - 2021年3月
ピアニストが演奏表現にこめた感動のデザインの定量的分析
日本学術振興会 科学研究費助成事業 挑戦的研究(萌芽) 挑戦的研究(萌芽)
研究初年度(2019年度)で、コンテストでの受賞歴のあるプロのピアニスト鯛中卓也氏、古屋(田中)絵理氏、片山 柊氏への研究協力を取り付け、ポリフォニー、かつ、解釈による演奏表現の変容が明確であるという課題曲3曲(F.Chopin: Prelude No.1, J.S. Bach: The Well-Tempered Clavier Book II No.1 in C major, BWV870, J.S. Bach: Partita in B-flat major, BWV 825)のスタジオでの演奏収録を実施する予定であった。新型コロナウイルスの感染拡大により、都府県を超える移動が制限され、計画をその都度延期することを余儀なくされてきたが、本年度(2021年度)で予定していた演奏収録を完了することができた。今年度は、関連課題として、聴取者がどのようなフレーズを捉えたかを演奏を参照しつつ測定するためのwebシステムを開発し、国内外での発表をおこなった。その結果、国内研究会では、Best New Direction 賞を受賞した。演奏収録の作業を二年間中断せざるを得なかった結果、予定していた分析作業で未着手の事項がある。研究期間を2022年度まで延長し、ピアノタッチの分析、演奏意図の違いによって演奏の制御がどのように変容するのかの解析を進める予定である。
- ID情報
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- 課題番号 : 19K21622
- 体系的課題番号 : JP19K21622