2013年 - 2015年
アミノ酸転移酵素AGXT2に注目した精神障害の解析研究
文部科学省 科学研究費補助金(基盤研究(B)) 基盤研究(B)
- 課題番号
- 25293251
- 体系的課題番号
- JP25293251
- 担当区分
- 研究代表者
- 配分額
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- (総額)
- 10,400,000円
- (直接経費)
- 8,000,000円
- (間接経費)
- 2,400,000円
- 資金種別
- 競争的資金
まず、alanine:glyoxylate aminotransferase 2(AGXT2)の脳内分布を調べるために、ラットを用い、AGXT2遺伝子mRNAの脳内分布を調べた。ラットの脳組織(大脳皮質、大脳白質、線条体、視床、中脳、橋、小脳)よりRNA分画を精製しcDNAを作成する。そのあと、AGXT2遺伝子mRNAに特異的Taqman probeを用い定量的real-time PCR法を行い、各組織でのAGXT2mRNA定量を行った。内部標準としてGAPDH遺伝子を用いた。その結果、ラットのすべての脳組織でAGXT2遺伝子が発現していることが確認され、有意ではないが、大脳皮質や海馬に発現が多かった。AGXT2遺伝子には、機能性多型があり、日本人の約3割がこの酵素活性を欠損していることがわかっている。AGXT2活性の欠損するものでは、尿中のアミノイソ酪酸量が増加することから、AGXT2遺伝子の機能性多型を調べるため、5名の日本人のすべてのエクソンを含む領域の遺伝子配列を決定し、尿中アミノイソ酪酸との関連を調べた。3つのAGXT2遺伝子の一塩基多型と尿中アミノイソ酪酸量と関連することを確認した後、健常日本人85名の尿中アミノイソ酪酸量を定量し、確認した。その結果、既に報告のある3番エクソンにあるrs37370および4番エクソンにあるrs37369の他に、6番エクソンにあるrs180749の一塩基多型も関係していることがわかった。これらの多型はすべて連鎖平衡の位置にあるため、異なった創始者効果を持っていると考えられた。また、これら3つの一塩基多型以外にAGXT2活性に影響を与える多型は存在しないことを確認した。
- リンク情報
- ID情報
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- 課題番号 : 25293251
- 体系的課題番号 : JP25293251