2015年4月 - 2017年3月
内分泌撹乱物質ダイオキシン受容体AhRによる骨代謝調節機構解明への挑戦
日本学術振興会 科学研究費助成事業 挑戦的萌芽研究
破骨細胞におけるAhRの発現調節やAhRによる破骨細胞形成の詳細なメカニズムについては未だ不明な点が多い。本研究では、AhRの発現はマクロファージから破骨細胞分化における転写因子c-Fosの発現上昇と同じ比較的早い分化ステージで上昇し、骨恒常性を制御する因子となることが明らかとなった。さらに、AhRによる破骨細胞分化にはRANKLシグナルを介したc-Fosの転写活性、ミトコンドリア生合成にはPPAR-γのコアクチベーターであるPGC-1βを介した2つの独立した下流のシグナル伝達経路が重要な役割を果たしていることが明らかとなった。
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- 課題番号 : 15K15757
- 体系的課題番号 : JP15K15757