高林 陽展

J-GLOBALへ         更新日: 19/02/06 03:18
 
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研究者氏名
高林 陽展
 
タカバヤシ アキノブ
eメール
atakabayashirikkyo.ac.jp
所属
立教大学
部署
文学部 史学科世界史学専修
職名
准教授
学位
博士(医学史)(ロンドン大学 ユニヴァーシティ・カレッジ・ロンドン)
その他の所属
立教大学立教大学
科研費研究者番号
30531298

プロフィール

立教大学で西洋史を学び、その後ロンドン大学ウェルカム医学史研究所にて博士号(医学史)を取得。主として、19世紀から20世紀のイギリスにおける精神医療の歴史に関する研究を行ってきた。近年は、痛みや感覚の文化史や現代の脳神経科学と人文社会科学の関係に研究関心を広げている。主たる業績に、『精神医療、脱施設化の起源-英国の精神科医と専門職としての発展1890-1930』(みすず書房、2017年)、"Surviving the Lunacy Act of 1890: English Psychiatrists and Professional Development during the Early Twentieth Century", Medical History, 61(2), 2017, pp. 246-269
などがある。

研究分野

 
 

経歴

 
2008年4月
 - 
2009年3月
東洋大学 国際共生社会研究センター 助手
 
2009年4月
 - 
2010年7月
日本学術振興会 慶應大学 日本学術振興会特別研究員
 
2010年8月
 - 
2013年3月
東洋大学 国際共生社会研究センター 助手
 
2013年4月
 - 
2017年3月
清泉女子大学 文学部文化史学科 専任講師
 
2017年4月
 - 
現在
立教大学 文学研究科 史学専攻博士課程前期課程 准教授
 

学歴

 
2004年9月
 - 
2008年4月
ロンドン大学ユニヴァーシティカレッジロンドン ウェルカム医学史研究所 医学史
 

論文

 
Akinobu Takabayashi
Medical History   61(2) 246-269   2017年3月   [査読有り]
In recent decades, historians of English psychiatry have shifted their major concerns away from asylums and psychiatrists in the nineteenth century. This is also seen in the studies of twentieth-century psychiatry where historians have debated the...
第一次世界大戦期イギリスにおける医学の制度化 : 生理学の興隆をめぐって
高林 陽展
化学史研究   43(3) 156-169   2016年   [査読有り]
戦争神経症の「歴史」から「文化史」へ : 戦争と神経症はなぜ結びついたのか
高林 陽展
精神医学史研究   20(1) 32-36   2016年   [招待有り]
20世紀前半イングランドにおける精神病院と患者 : 規律化から統治性へ
高林 陽展
清泉女子大学人文科学研究所紀要   (36) 160-182   2015年   [査読有り]
本稿は、ミシェル・フーコーの規律化と統治性に関する議論を念頭におきつつ、20世紀前半のイングランドにおける精神病院とその患者の問題を検討するものである。フーコーは、18 ~ 19世紀のヨーロッパにおける精神病院の勃興について、非理性の代表格たる狂気を規律化し、理性を持つ者の側に復帰させるための啓蒙主義的試みとして論じた。このフーコーの議論をめぐっては、実証的な歴史学の立場から再検討が加えられ、実際の精神病院の現場では精神病者とその家族の利害が考慮されていたことが明らかとなった。しかし、こう...
20世紀前半イギリスにおける教会・心理学者・精神科医の相克 : スピリチュアル・ヒーリング問題をめぐって
高林 陽展
清泉女子大学キリスト教文化研究所年報   (22) 59-85   2014年   [査読有り]

Misc

 
ロンドン大学ユニヴァーシティ・カレッジ・ロンドンの博士課程を終えて
高林 陽展
史苑   (69) 1-14   2009年3月   [依頼有り]
Book Review: Osama Kawagoe, Akihito Suzuki (eds.), Classifying Lives: Social Modernity and Medical Strategies in the Twentieth Century (Bunbetsu sareru seimei: nijisseiki shakai no iryo senryaku), Tokyo: Hosei Daigaku Shuppankyoku, 2008. 332 pp. ¥3,675. )
Akinobu Takabayashi
East Asian Science, Technology and Society: an International Journal   3(2-3) 393-395   2009年6月   [依頼有り]
Book Review: Lee-Ann Monk., Attending Madness: At Work in the Australian Colonial Asylum, Amsterdam and New York: Rodopi, 2008, pp. 266. €55.00. ISBN: 978 90 420 2419 9
Akinobu Takabayashi
Social History of Medicine   22(2) 427-428   2009年8月   [依頼有り]
発展途上国の開発と精神保健医療-世界保健機関精神保健報告書(2001年)を中心に-
高林 陽展
東洋大学国際共生社会研究センター研究報告書   61-64   2011年3月   [依頼有り]
近代イギリスにおける精神医療の歴史から
高林 陽展
清泉文苑   (31) 97-101   2014年   [依頼有り]

書籍等出版物

 
伊東 剛史, 後藤 はる美, 金澤 周作, 那須 敬, 赤松 淳子, 高林 陽展 (担当:共著, 範囲:I 神経――医学レジームによる痛みの定義)
東京外国語大学出版会   2017年3月   ISBN:978-4-604575-59-8
歴史から浮かび上がる〈感情〉の共同体痛みは普遍的なのか――生と痛みが絡まり合う感情の諸相を、イギリス史を舞台に描き出す。

17世紀から20世紀のイギリスをフィールドとして、神経医学の発達、貧者の救済、聖職者の処刑、宗教改革期の病、魔女裁判、夫婦間の虐待訴訟、動物の生体解剖などを題材に、6名の研究者が史料に残された〈生きられた痛み〉を照らし出し、感情を歴史学の視点から考えるための視座を開く。
高林 陽展
みすず書房   2017年2月   ISBN:978-4-622-08595-9
 20世紀を通じて世界各国は、入院型の精神病院を中心としたものから外来設備を核とし地域に根ざした精神医療、すなわちコミュニティ・ケアへと、医療サービスの形態を変化させてきた。これは精神医療の脱施設化と呼ばれる現象であるが、英国では19世紀末から始まっていた。
 1890年、イングランドでは狂気法と呼ばれる法律が成立した。この法律は、精神疾患を患っていない人々が強制的に精神病院へと監禁された事件を背景とし、患者の人権擁護を目指したものだった。
 しかしイングランドの精神科医たちは、狂気法の非...
鈴木 晃仁, 北中 淳子, クリストファー・ハーディング, 佐藤 雅浩, 江口 重幸, エイミー・ボロヴォイ, アラン・ヤング, 高林 陽展 (担当:共著, 範囲:第3章 専門職間闘争における精神科医――19世紀末の英米における業域の拡大)
東京大学出版会   2016年9月   ISBN:978-4-13-014182-6
精神疾患が注目される近現代、精神医学と社会の関係は変わりつづけている。第1部では、表象、専門職、宗教、メディアという観点から精神医学の歴史を問いなおす。第2部では、人類学の視点から精神医学の実践を捉えなおす。
北脇 秀敏, 稲生 信男, 高林 陽展, 池田 誠 他 (担当:共編者, 範囲:1 国際開発と環境)
朝倉書店   2012年9月   ISBN:978-4254180398
東洋大学国際共生社会研究センターにおける「アジアの内発的発展と共生」に関する最新の研究成果をまとめたもの。各章では、社会学、経済学、環境工学、観光学などの多角的な視点から、「内発的発展」の議論を検討。また、より具体的な事例として、「内発的発展」に関する多数のコラムを収録。

講演・口頭発表等

 
第一次世界大戦期英国における戦争神経症-医療の社会史の視点から
高林 陽展
日本西洋史学会大会   2003年5月   日本西洋史学会
Construction of ‘early treatment’ in British psychiatry, 1890-1914
Akinobu Takabayashi
The Fifth Anglo- Japanese Conference of Historians   2006年9月   Institute of Historical Research
The Political Defense of English Alienists against the Economy of the Lunacy Act of 1890
Akinobu Takabayashi
International Congress on Law and Mental Health   2007年6月   International Academy of Law and Mental Health
イギリス精神科医プロフェッションの再検討:1890年狂気法下における職階構造の分析
高林 陽展
日本精神医学史学会大会   2009年10月   日本精神医学史学会
国際開発と精神医療
高林 陽展
国際開発学会第22回全国大会   2011年11月   国際開発学会

競争的資金等の研究課題

 
近現代イギリスにおける精神医学と専門職の歴史
研究期間: 2004年9月 - 現在
この研究課題においては、二〇世紀前半のイギリスにおける精神保健法制度の形成が特に注目される。これは、単に法律の条文や議会等での政治家の発言から分析するものではない。精神科医と競合する医師や非正規医業者、精神病院と非正規の医療施設、患者とその家族といった、様々な主体が織りなす社会的な諸関係から、見つめなおすものである。
近現代イギリスにおける身体観・疾病観・死生観 研究課題
日本学術振興会: 科学研究費助成事業
研究期間: 2014年4月 - 現在
本研究の目的は、19世紀後半から20世紀前半のイギリスにおける身体観・疾病観・死生観の変化を分析することである。この時期のイギリスでは、コレラや結核といった感染症の死亡率が低下し、社会の広い層で相対的な健康が実感されつつあった。その結果、人々は、以前は気にしなかった微細な身体の失調を問題視するようになった。また、感染症ではなく、生活習慣病や慢性疾患へと関心を寄せていった。その具体的な事例として、本研究では、体温計の利用法について検討を進めてきた。体温計は1870年代に携帯できる小型商品が実...
近代イギリスにおける科学の制度化と公共圏
日本学術振興会: 科学研究費助成事業
研究期間: 2014年4月 - 現在    代表者: 大野 誠
本共同研究の成果公表の一つとして、研究分担者5名が研究成果を2015年7月4日に総合研究大学院大学(葉山)で開催された化学史学会年会シンポジウム「近代イギリスにおける科学の制度化:イギリス史研究の視点から」で発表した。すなわち、大野誠の「趣旨説明」に続いて、坂下史が「地方都市における農業協会の活動と草の根啓蒙」、石橋悠人が「国営天文台と科学の制度化: 19世紀のグリニッジ天文台を事例に」、高林陽展が「医学研究委員会から医学研究評議会へ: 大戦期の経験と医学研究の制度化」、奥田伸子が「ノーベ...