1988年11月
「したふ」考―源氏物語を中心に―(『国語語彙史の研究』9)
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- 担当区分
- 共著
- 出版者・発行元
- 和泉書院
- 総ページ数
- 担当ページ
- 43-68
- 記述言語
- 日本語
- 著書種別
- 学術書
現在、情意動詞として用いられる「慕う」は、古くは「関心を持って対象の後に付いて行く」という行動までを表し、動作性との関わりが強かった。源氏物語をはじめとする平安中期の作品において、「追慕」のような心情でのみ付いてゆく意で用いられるようになってから、徐々に動作性意味が薄れることになった。源氏物語のあたりから、意味の中心が動作性から情意性へと移行したあとが見えることを述べた。