2000年12月
シャウビューネの新しい出発
東京商船大学研究報告(人文科学)
- 巻
- 51
- 号
- 51
- 開始ページ
- 27
- 終了ページ
- 38
- 記述言語
- 日本語
- 掲載種別
- 研究論文(大学,研究機関等紀要)
- 出版者・発行元
- 東京商船大学
ベルリンの劇団シャウビューネの構成メンバーが一新された。拠点劇場は以前と同じ建物だが、ペーター・シュタインらが作り続けた美的に洗練された舞台作りは終わりを告げたのである。壁崩壊後のベルリンでは、旧東ベルリンのドイツ座はハイナー・ミュラーのベルリーナー・アンサンブル、フランク・カストルフのフォルクスビューネの舞台が生き生きとしており、シャウビューネの舞台は明らかに色あせて見えた。昨年の解散後、ドイツ座の小スペース「バラック」でブレヒトやイギリスの若手劇作家レイヴンヒルの戯曲を演出して話題となった演出家トーマス・オスターマイアーを中心とする新シャウビューネが誕生した。さらに新たにダンス部門を加えることになり、旧東ベルリンのミッテ地区のゾフィーエンゼーレを拠点に活動していたサシャ・ヴァルツと彼女のカンパニーがシャウビューネに移った。本論では新しいシャウビューネの可能性を概観する。
- リンク情報
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- CiNii Articles
- http://ci.nii.ac.jp/naid/120005680611
- CiNii Books
- http://ci.nii.ac.jp/ncid/AN00161266
- URL
- http://id.nii.ac.jp/1342/00000592/
- ID情報
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- ISSN : 0493-4466
- CiNii Articles ID : 120005680611
- CiNii Books ID : AN00161266