2019年4月 - 2022年3月
哲学と人類学との新たな交錯
日本学術振興会 科学研究費助成事業 基盤研究(C) 基盤研究(C)
哲学と人類学の交錯を目標とした本科研は、本年度においては哲学者4人と人類学社会学側で6、7名の研究者によっ手、本科研を一つのベースとして共同著作を作成するということとそて、本年度の研究はほとんどが、その発表および質疑応答、最終的に刊行されるべき原稿の執筆およびそのやりとり、相互的な疑問の提出と下記直しなど研究会の開催についやされた。なお、本科研は本園度が最終年限であったが、もともと海外発表を予定していた予算などがコロナウイルスによる諸状況に選ってほとんど執行ができず、また研究者相互の連携も対面ではまだ憚られる時期が多かったため、予算的にすべてを使い切れないため、来年度に繰り越し、これをもって書籍出版のための版下代にあて、本年度はZoomなどを介した上記の研究の遂行にほぼすべての研究を割くことにした。
人類学は、レヴィ=ストロース以降の世代である、デスコラやケック、あるいはブラジルのヴィヴェイロス・デ・カストロなどが提示するさまざまな議論が問題になるなかで、英米ではこれと類似しながらも、直接的な交錯はなく、ストラザーンやワグナーなどの議論が進展している。科研費を元とした出版物のための研究会においてはこうした人類学理論の問題を、哲学の側からどのようにあつかい得るのかを、レヴィ=ストロースや20世紀の社会学的状況によるコンテクスト化を企てるとともに、人類学の側としてはこうした哲学の理論を受けて、現代的な科学人類学(ラトゥールなど)をも引きうけつつ、どう応じれるのかが大きな問題として浮き上がっていった。年度内にそれぞれの論者の原稿が書き上がり、次年度に残りの予算で、本科研の研究代表者および分担者を中心に、勁草書房から成果報告書を兼ねた書物が出版される予定である。
人類学は、レヴィ=ストロース以降の世代である、デスコラやケック、あるいはブラジルのヴィヴェイロス・デ・カストロなどが提示するさまざまな議論が問題になるなかで、英米ではこれと類似しながらも、直接的な交錯はなく、ストラザーンやワグナーなどの議論が進展している。科研費を元とした出版物のための研究会においてはこうした人類学理論の問題を、哲学の側からどのようにあつかい得るのかを、レヴィ=ストロースや20世紀の社会学的状況によるコンテクスト化を企てるとともに、人類学の側としてはこうした哲学の理論を受けて、現代的な科学人類学(ラトゥールなど)をも引きうけつつ、どう応じれるのかが大きな問題として浮き上がっていった。年度内にそれぞれの論者の原稿が書き上がり、次年度に残りの予算で、本科研の研究代表者および分担者を中心に、勁草書房から成果報告書を兼ねた書物が出版される予定である。
- ID情報
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- 課題番号 : 19K00004
- 体系的課題番号 : JP19K00004
この研究課題の成果一覧
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論文
2-
『現代思想』 51(3) 103-115 2023年3月 招待有り責任著者
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現代思想 497(7) 32-42 2021年6月 招待有り
書籍等出版物
2-
勁草書房 2022年12月 (ISBN: 9784326103140)
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京都大学学術出版会 2021年11月
講演・口頭発表等
3-
日本記号学会第41回大会ワークショップⅢ「人間ならざるものの生命ーー哲学と人類学の交差からーー 2021年11月28日 招待有り
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『哲学のナショナリズム』合評会 2021年8月7日 招待有り
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Deleuze Guattari Studies 2020 in Prague 2021年7月6日
学術貢献活動
9-
企画立案・運営等, パネル司会・セッションチェア等檜垣立哉 2020年10月24日 - 2020年10月24日