2017年7月 - 2021年3月
承認をめぐる間主観性の発達に関する研究
日本学術振興会 科学研究費助成事業 基盤研究(B) 基盤研究(B)
本研究では,子どもが養育者からの承認を通じて責任を達成する経験を積み重ねることで間主観性を発達させていく過程について,その普遍的及び文化特異的な側面を経験的手法によって明らかにする.このため,(1)代表者らが日本国内で収集する縦断的データ,(2)若手研究者によるアジア・アフリカ諸国での長期フィールドワークに基づくデータ,(3)海外協力者が収集する関連データを用いて,行動の社会化,文法の身体化,制度の内面化という3つの観点から,子どもと養育者の相互行為を分析する.
プロジェクトの2年目となる平成30年度は,まず事務補佐1名,オフィス・アシスタント2名を採用すると共に動画資料の収集・分析に必要な機器を購入した.また,別予算でカメルーンに赴いた研究協力者と本研究に関して収集した資料の集中的な分析を行った.日本国内では京都大学及び九州大学の「赤ちゃん研究員」のリストから協力者を募り,実験的観察法を用いて上記の3テーマに関する資料の収集・分析を進めた.またこれらの研究成果に基づいて,本プロジェクトが主催する「承認をめぐる間主観性の発達セミナー」という研究集会を代表者の本務校で3回開催した.さらにこれらの資料を用いて,ドイツのケルン大学,イギリスのポーツマス大学,デンマークのオールボルク大学で集中的に分析・考察を行った.これらと並行して,月に1回程度のデータセッションを行い,分析中の1次資料についての意見交換を行っている.平成30年度はとくに「言語の身体化」に焦点を当て,組織的な分析を行った.これに加えて,本プロジェクトの成果は,研究業績にあげた学術雑誌論文や学術図書の出版,国内外での各種学会・シンポジウム・講演等での発表,および本プロジェクト専用のHPを通じて公開している.
プロジェクトの2年目となる平成30年度は,まず事務補佐1名,オフィス・アシスタント2名を採用すると共に動画資料の収集・分析に必要な機器を購入した.また,別予算でカメルーンに赴いた研究協力者と本研究に関して収集した資料の集中的な分析を行った.日本国内では京都大学及び九州大学の「赤ちゃん研究員」のリストから協力者を募り,実験的観察法を用いて上記の3テーマに関する資料の収集・分析を進めた.またこれらの研究成果に基づいて,本プロジェクトが主催する「承認をめぐる間主観性の発達セミナー」という研究集会を代表者の本務校で3回開催した.さらにこれらの資料を用いて,ドイツのケルン大学,イギリスのポーツマス大学,デンマークのオールボルク大学で集中的に分析・考察を行った.これらと並行して,月に1回程度のデータセッションを行い,分析中の1次資料についての意見交換を行っている.平成30年度はとくに「言語の身体化」に焦点を当て,組織的な分析を行った.これに加えて,本プロジェクトの成果は,研究業績にあげた学術雑誌論文や学術図書の出版,国内外での各種学会・シンポジウム・講演等での発表,および本プロジェクト専用のHPを通じて公開している.
- ID情報
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- 課題番号 : 17KT0057
- 体系的課題番号 : JP17KT0057
この研究課題の成果一覧
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論文
2-
季刊誌「発達」 172 38-43 2022年11月 招待有り筆頭著者
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Journal of Pragmatics 181 180-195 2021年8月 査読有り筆頭著者
書籍等出版物
3-
新曜社 2023年4月
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ちとせプレス 2023年3月 (ISBN: 9784908736292)
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Cambridge University Press 2022年6月 (ISBN: 9781108979764)