2020年4月 - 2023年3月
未就学肢体不自由児の衣生活改善支援システムの構築
日本学術振興会 科学研究費助成事業 基盤研究(C) 基盤研究(C)
本研究は、未就学肢体不自由児を対象として、その衣生活改善に焦点をあてたものである。応募時には予想できなかった新型コロナウィルスの流行の長期化により、研究計画を変更し、就学児を対象とした研究(基盤研究C(17K00787))により重要度が高いことが明らかとなった衣服の前開きリフォームのオンラインによる製作指導の確立を中心としてR2,R3年度は研究を行った。
R3年度は、R2年度に作成した前開きリフォームのマニュアルとビデオの改訂と、大阪教育大学生及び研究協力者によるオンライン試作、アンケート又は聞き取り調査を再度行った。R2年度に学生に行った同様の試作においては、特に難しい所があると答えた者が5人おり、前立て布の作成が困難であることが、作品の仕上がりからも浮き彫りになった。又、マニュアルについての指摘を踏まえてマニュアルを変更し、それに合わせて動画も撮りなおしを行った。更に、前立て布をこちらで作成したものを配布(送付)し、難しいとされる工程をしなくても良いように工夫した。
その結果、学生による試作においては、昨年度に比べて前立て布の折幅のずれによる失敗が大幅に減少した。その一方で、配布した前立て布の幅の差がわかりにくいと言う指摘もあった為、更なる改訂が必要であることがわかった。又、肢体不自由児の保護者である研究協力者は普段よりミシン操作に慣れており、今回のマニュアル、動画で十分作成可能であることがわかった。聞き取り調査の結果、難易度は問題ないが、リフォームする時間が取れるかどうかが疑問であることがわかった。以上の結果、直接指導無しに、オンデマンドでの作成がおおむね可能であることがわかった。これらの結果を踏まえて最終年度はマニュアルと動画を完成させるとともに、アンケート調査を通じて作成への意欲やどのような状況であれば作成しようと思えるかについても質問を盛り込む予定である。
R3年度は、R2年度に作成した前開きリフォームのマニュアルとビデオの改訂と、大阪教育大学生及び研究協力者によるオンライン試作、アンケート又は聞き取り調査を再度行った。R2年度に学生に行った同様の試作においては、特に難しい所があると答えた者が5人おり、前立て布の作成が困難であることが、作品の仕上がりからも浮き彫りになった。又、マニュアルについての指摘を踏まえてマニュアルを変更し、それに合わせて動画も撮りなおしを行った。更に、前立て布をこちらで作成したものを配布(送付)し、難しいとされる工程をしなくても良いように工夫した。
その結果、学生による試作においては、昨年度に比べて前立て布の折幅のずれによる失敗が大幅に減少した。その一方で、配布した前立て布の幅の差がわかりにくいと言う指摘もあった為、更なる改訂が必要であることがわかった。又、肢体不自由児の保護者である研究協力者は普段よりミシン操作に慣れており、今回のマニュアル、動画で十分作成可能であることがわかった。聞き取り調査の結果、難易度は問題ないが、リフォームする時間が取れるかどうかが疑問であることがわかった。以上の結果、直接指導無しに、オンデマンドでの作成がおおむね可能であることがわかった。これらの結果を踏まえて最終年度はマニュアルと動画を完成させるとともに、アンケート調査を通じて作成への意欲やどのような状況であれば作成しようと思えるかについても質問を盛り込む予定である。
- ID情報
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- 課題番号 : 20K02389
- 体系的番号 : JP20K02389