ウラン系強磁性超伝導物質UGe$_2$の高圧下磁化測定
第59回高圧討論会
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- 開催年月日
- 2018年11月
- 記述言語
- 日本語
- 会議種別
- 開催地
- 岡山
- 国・地域
- 日本
これまで強磁性と超伝導が共存するウラン系強磁性物質UGe$_2$, URhGe, UCoGeについて多くの研究が行われてきた。本発表では、我々が開発したセラミックアンビルセルを用いて測定した、UGe$_2$の高圧下磁化の実験結果を報告する。実験データを高橋によるスピンのゆらぎ理論を用いて解析し、動的磁性に関する研究を行った。スピンのゆらぎスペクトルのエネルギー空間における分布幅$T_0$の圧力依存を決定した。UGe$_2$の二つの強磁性相FM1, FM2の相境界では超伝導転移温度$T_{sc}$が最大値を示す。$T_0$の圧力依存もその相境界近辺で明確なピーク構造を形成する。この結果は、相境界近辺で発達する強磁性ゆらぎと超伝導の密接な関係を示唆する。本講演ではさらに、高圧下のRhode-Wohlfarth関係式を含めて研究結果を紹介する。