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2008年7月 - 2008年7月

固体酸化物形燃料電池システム要素技術開発事業/ 耐久性・信頼性向上に関する基礎研究 /機械的解析による劣化機構の解明、加速試験方法の確立


固体酸化物形燃料電池の機械的損傷を伴う劣化の発生機構を解明し、各種セルの短期・長期信頼性を評価する手法を提案する。このために、まず、スタック開発各社との情報交換、実セル試験片の解析、または単セルやスタックへのAE法適用による共同実験を必要に応じて実施し、実機で生じる機械的劣化現象とそれを引き起こす負荷(=劣化因子)との対応関係を解明する。抽出した劣化現象を抽象化して再現する模擬セルを設計・試作し、各劣化因子に対する負荷加速試験法(過負荷試験法)を確立する。得られた結果を、各種の実セルの信頼性評価と劣化対策に繋げるためのスキームを確立する。
これらの項目の実施に必要な機械的損傷のその場検出などの実験手法、及び、セルの微構造や動的な内部化学ポテンシャル変化を考慮したシミュレーション手法は未だ確立しておらず、上記の項目の実施に並行してこれらの開発を進める。さらに、各材料の物性データ・機械特性データを調査・取得して、上記の解析を進めるための基盤として整備する。