論文

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2017年1月

無機物質の色

化学と教育
  • 田中 勝久

65
4
開始ページ
194
終了ページ
197
記述言語
日本語
掲載種別
研究論文(学術雑誌)
DOI
10.20665/kakyoshi.65.4_194
出版者・発行元
公益社団法人 日本化学会

<p>無機物質に見られる様々な色は,可視域の特定の波長の光と無機物質との相互作用の結果として現れるものであり,光の吸収と発光が本質的に無機物質の色の違いにかかわる。また,散乱や反射といった現象は色の見え方に影響を及ぼす。光の干渉が独特の色調をもたらす場合もある。無機物質における光吸収や発光の起源として重要なものは,遷移金属イオンのd軌道が関与する電子遷移,結晶におけるバンド間遷移などである。また,金属光沢は光の反射に基づく現象であり,金属中の自由電子がその起源となる。本稿では具体的な例を挙げながら,無機物質における光の振舞いと色との関係を解説する。</p>

リンク情報
DOI
https://doi.org/10.20665/kakyoshi.65.4_194
CiNii Articles
http://ci.nii.ac.jp/naid/130006110213
URL
https://ci.nii.ac.jp/naid/130006110213/
ID情報
  • DOI : 10.20665/kakyoshi.65.4_194
  • CiNii Articles ID : 130006110213

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