2017年1月
重症心身障害児(者)施設に勤務する看護師の仕事の満足度と現職場への継続意志に影響する要因
川崎医療福祉学会誌
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- 巻
- 26
- 号
- 2
- 開始ページ
- 192
- 終了ページ
- 201
- 記述言語
- 日本語
- 掲載種別
- DOI
- 10.15112/00014342
- 出版者・発行元
- 川崎医療福祉学会
本研究の目的は、重症心身障害児(者)施設に勤務している看護師の仕事の満足度や現職場への継続意志に影響する要因を検討した。中国・四国地方の重症心身障害児(者)施設のうち、13施設に勤務する看護師662人に無記名自記式質問紙調査を行った。165人を分析対象とした(有効回答率24.9%)。個人属性と仕事の満足度との関連では、年齢、重症心身障害児(者)施設での勤務年数に有意差が見られた。仕事に対する認識が仕事の満足度を介して現職場に対する継続意志に影響する要因について、共分散構造分析の結果、GFI=0.991、AGFI=0.901、CFI=0.993、RMSEA=0.091でモデルとデータの適合度は良好であると判断した。現職場への継続意志には、仕事の満足度と看護師の自己実現が直接的に影響し、管理システムは仕事の満足度を介して現職場への継続意志に最も影響する要因であった。以上のことから、スタッフの内的動機づけから仕事の満足度を高めることが重要であり、重症心身障害児(者)看護についての専門性を高めながら、自己の知識や技術を活かせることが現職場への継続につながると示唆された。(著者抄録)
- リンク情報
- ID情報
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- DOI : 10.15112/00014342
- ISSN : 0917-4605
- 医中誌Web ID : R411500004
- CiNii Articles ID : 120006243085
- CiNii Books ID : AN10375470