共同研究・競争的資金等の研究課題

2003年 - 2005年

消防員装具の着用に伴う作業者のヒートストレス改善と被服内気候の最適化

日本学術振興会  科学研究費助成事業 若手研究(B)  若手研究(B)

課題番号
15700457
体系的課題番号
JP15700457
配分額
(総額)
1,700,000円
(直接経費)
1,700,000円

火災や火炎に対応する消防員の装具は、必然的に衣服熱抵抗の高い密閉型の衣服となる。しかし、火災に対する熱抵抗性を高めることで、夏季における消火活動中に消防士がヒートストレスを生じ、たおれるという事故も発生するようになってきた。
そこで、本研究では、消防服を着用し消火活動を行うことでどの程度生体への影響が生じるのか。その時に認知判断能力へはどの程度の影響があるのか。また、どの様な部位をどの様な方法で冷却することが効果的であるのか。を明らかにすることを目的した。
実際にヒートストレスが生じた消火活動の状況をシナリオ化し、被験者に同程度の負荷を与えたところ約2℃近い体温上昇が生じることが明らかになった。しかし、今回の実験結果に限って言えば、一過性のヒートストレスでは、認知判断力には影響がないことが示唆された。
また、衣服内換気を行うことで体温の上昇を約1℃抑えられること、頭部冷却を行うことで快適感が向上することを明らかにし、換気型消防服の開発に取りかかった。
平成17年度は、日本家政学会で「換気型消防服の開発」で、を、日本衣服学会で「消火活動に伴う体温上昇と認知判断」を発表するとともに、3年間の総括として研究報告書を作成した。

リンク情報
KAKEN
https://kaken.nii.ac.jp/grant/KAKENHI-PROJECT-15700457
ID情報
  • 課題番号 : 15700457
  • 体系的課題番号 : JP15700457