MISC

2012年

転動ミルによる余剰水銀の硫化技術の開発

廃棄物資源循環学会研究発表会講演論文集
  • 高岡昌輝
  • ,
  • 福田尚倫
  • ,
  • 大下和徹
  • ,
  • 塩田憲司

23
開始ページ
577
終了ページ
578
記述言語
日本語
掲載種別
研究発表ペーパー・要旨(全国大会,その他学術会議)
DOI
10.14912/jsmcwm.23.0_577
出版者・発行元
一般社団法人 廃棄物資源循環学会

余剰水銀の安定化技術として、遊星型ボールミルに対してより簡便な方法の検討として、転動型ボールミル法を適用した。各サンプルは環告46号試験により安定化を評価した。またX線手法により反応機構を調査した。転動ミルでも時間をかければ環境基準を下回るレベルまで溶出量を低減することができることがわかった。環境基準を満たすまでに必要な処理時間は遊星ミルで約30分、転動ミルで約12時間であり、ボールの消費動力と装置の消費エネルギーからトータルの必要エネルギーを算出すると、遊星ミルは320kJ、転動ミルは650kJとなり、遊星ミルの方が効率がよかった。X線手法により硫化水銀への変化を追跡すると、溶出濃度の傾向とほぼ合致することがわかった。転動ミルによる方法は時間はかかるが、イニシャルコストが安いため、コスト制約の強い途上国などで用いられる可能性がある。

リンク情報
DOI
https://doi.org/10.14912/jsmcwm.23.0_577
CiNii Articles
http://ci.nii.ac.jp/naid/130005453446
ID情報
  • DOI : 10.14912/jsmcwm.23.0_577
  • CiNii Articles ID : 130005453446

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