2014年1月
悪性神経膠腫の放射線治療後再発例に対するホウ素中性子捕捉療法の成績
定位的放射線治療
- 巻
- 18
- 号
- 開始ページ
- 43
- 終了ページ
- 49
- 記述言語
- 日本語
- 掲載種別
- 出版者・発行元
- 日本定位放射線治療学会
再発悪性神経膠腫34例(男22例、女12例、平均年齢50.5歳)を対象とした。全例放射線治療歴が有り、画像上の再発腫瘍体積は平均32mLであった。ホウ素中性子捕捉療法(BNCT)後の生存期間は8.9〜12.4ヵ月であり、予後と有意に相関した因子は組織型(膠芽腫(GB)10.3ヵ月、非GB15.0ヵ月)、ステロイド使用(使用例9.6ヵ月、非使用12.8ヵ月)、テモゾロミド治療歴(あり10.3ヵ月、なし12.4ヵ月)、腫瘍局在(左半球8.6ヵ月、右半球11.7ヵ月)であった。最終的なNew Approaches to Brain Tumor Therapy CNS Consortium-recursive partitioning analysisクラス別の解析では、最も予後不良であるclass3+7での生存期間中央値4.4ヵ月に対しBNCT治療群は11.0ヵ月と高い治療効果が示された。
- ID情報
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- ISSN : 1342-9930
- 医中誌Web ID : 2014285181
- J-Global ID : 201402270976240048