2016年1月
内部損傷を有するコンクリート床版の打音特性に関する基礎実験
土木学会論文集E1(舗装工学)
- 巻
- 72
- 号
- 1
- 開始ページ
- 1
- 終了ページ
- 11
- 記述言語
- 日本語
- 掲載種別
- 研究論文(学術雑誌)
- DOI
- 10.2208/jscejpe.72.1
- 出版者・発行元
- 土木学会
寒冷地や沿岸部における道路橋のコンクリート床版は,塩害を主とする環境作用の影響が強く,コンクリートの鉄筋腐食に伴う劣化対応も増加している.とくに,路面の凍結防止のために施される塩化カルシウムの散布が床版の劣化を促進させることが知られている.しかしながら,舗装面下にあるコンクリート床版の劣化損傷の程度を把握することが困難な場合が多い.そこで,対象となる劣化損傷を推定するため,比較的簡易で取扱いが可能な非破壊試験である打音法に着目し,道路橋を模擬した試験体を用い,アスファルト舗装面からの打音によってコンクリート床版上側部の劣化損傷を検知する手法について検討した.その結果,振幅値比に着目することで劣化損傷範囲を,周波数および周波数振幅に着目することで劣化損傷状態の種類を判別できる可能性を確認した.
- リンク情報
- ID情報
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- DOI : 10.2208/jscejpe.72.1
- ISSN : 2185-6559
- CiNii Articles ID : 130005121192