MISC

1986年12月

チモールフタレインリン酸試薬による精液斑の検出について

法医学の実際と研究
  • 堤 肇
  • ,
  • 山本 敏充
  • ,
  • 玉木 敬二

29
開始ページ
63
終了ページ
68
記述言語
日本語
掲載種別
出版者・発行元
法医学談話会

チモールフタレインリン酸試薬を用いる噴霧法で桃色布地の精液斑の検出を検討した.その結果,ほぼ80倍希釈の精液斑まで陽性反応を示した.また,1年半経過の精液濾紙斑でも新しい精液斑と同程度の反応を示した.精液斑以外の各種ヒト体液斑および各種植物汁斑では反応陰性であった.噴霧はBaecchi染色液による精子の染色に影響を及ぼさず,血液型抗原活性を僅かに低下させた程度で,通常の血液型検査にはほとんど影響がなかった.ただ,酸性フォスファターゼ活性がかなり低下し,SMテスト試験紙に対する反応性が弱くなった

ID情報
  • ISSN : 0289-0755
  • 医中誌Web ID : 1987137541

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