2013年4月 - 2016年3月
骨髄幹細胞を用いた虚血性難聴に対する新規の再生治療法の開発
日本学術振興会 科学研究費助成事業 基盤研究(C) 基盤研究(C)
成人末梢血中に存在する骨髄由来のCD34陽性細胞が血管内皮前駆細胞であり、この前駆細胞が加齢に伴い減少すると虚血性疾患の原因になることが明らかとなってきた。そこで、本研究では幼年期の砂ネズミより採取した骨髄単核球が、虚血性内耳障害を軽減させる効果があるかどうかを老齢砂ネズミ虚血性内耳障害モデルを用いて検討した。その結果、幼若骨髄単核球移植群で老齢骨髄単核球投与群に比して有意に内耳虚血保護効果を認めた。更にCD34陽性細胞を除外した骨髄単核球を移植してもやはり有意に保護効果を認めた。従って幼若骨髄単核球移植による内耳虚血保護効果はCD34陽性細胞以外の要因による可能性が考えられた。
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- 課題番号 : 25462645
- 体系的課題番号 : JP25462645