2001年3月31日
探索的データ解析を用いた基準範囲の設定
臨床化学
- ,
- 巻
- 30
- 号
- 1
- 開始ページ
- 49
- 終了ページ
- 57
- 記述言語
- 日本語
- 掲載種別
- 研究論文(学術雑誌)
- DOI
- 10.14921/jscc1971b.30.1_49
- 出版者・発行元
- Japan Society of Clinical Chemistry
臨床化学検査における基準範囲は, 臨床検査値を解釈する際の基本的尺度として重要なものである。 基準範囲を設定するためには基準標本から得られた基準値を統計的に処理して95%範囲を求めるが, このためには分布を知ることと外れ値を除去することが必要である。 しかし, 分布がわからないと外れ値を除去できず, 外れ値を除去できないと分布がわからないという矛盾が存在する。 本稿ではこの問題を解決するために, 探索的データ解析を用いて基準範囲を設定する手法を提案する。 そして, 95%範囲の推定精度をシミュレーションによって最尤変換法と比較し, 有効性の検証を行った。 その結果, 分布や外れ値の条件に対して頑健な探索的データ解析による方法は基準範囲の算出に有効であることを示した。
- リンク情報
- ID情報
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- DOI : 10.14921/jscc1971b.30.1_49
- ISSN : 0370-5633
- CiNii Articles ID : 130003357705