論文

2020年

エビデンスに基づく療育・支援とは何か

子どものこころと脳の発達
  • 小林 勝年
  • ,
  • 儀間 裕貴
  • ,
  • 北原 佶

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3
終了ページ
10
記述言語
日本語
掲載種別
DOI
10.34572/jcbd.11.1_3
出版者・発行元
大阪大学大学院 大阪大学・金沢大学・浜松医科大学・千葉大学・福井大学連合小児発達学研究科

<p>療育とは児童福祉の精神に依拠しながらも「不治」という医療の限界を超えた課題に対する教育との架橋的試みから始まり,医療と育成の合成語として誕生した.これまで,医療モデルと生活モデルという異なる障害モデルより療育の目標や方法なども異なる療育が実践されてきた.しかし,今日では人間発達における生物心理社会モデルの浸透などにより生活モデルに集約される傾向にあり,「発達の最適化」が療育の共通目標として認識されつつある.すなわち,発達的可能性をどのように保障しているかという点に注目が寄せられたが,その議論を前進させるのは研究デザインによって位置づけられるエビデンスレベルと療育実践におけるエビデンス検証である.が,こうした包括的アプローチにおいては安易な時間的展望の中で処理されたり,低いエビデンスレベルのまま実践されるという陥穽が用意されていることを忘れてはなるまい.</p>

リンク情報
DOI
https://doi.org/10.34572/jcbd.11.1_3
CiNii Articles
http://ci.nii.ac.jp/naid/130007907305
ID情報
  • DOI : 10.34572/jcbd.11.1_3
  • ISSN : 2185-1417
  • CiNii Articles ID : 130007907305

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