2021年10月
荷重-非荷重における大腿骨脛骨間の相対位置変化解析 変形性膝関節症の進行との関連
臨床バイオメカニクス
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- 巻
- 42
- 号
- 開始ページ
- 63
- 終了ページ
- 66
- 記述言語
- 日本語
- 掲載種別
- 出版者・発行元
- 日本臨床バイオメカニクス学会
変形性膝関節症(膝OA)の異常運動lateral thrust(LT)はOA進行要因として主に歩行解析や筋力との関連で検討される。3次元アライメント評価を行った非OAと進行期OA女性各15例に対し、非荷重位(臥位:CT撮像位)と荷重位(立位:2方向X線画像と骨3DCTモデルのマッチング)間における大腿骨・脛骨間の相対位置変化を冠状面方向で評価した。非OA、OAの両例において非荷重位と立位荷重位を比較すると、荷重により脛骨内側関節面が大腿骨関節面に接近した位置にあり、脛骨は大腿骨に対して外側に位置していた。また、側方への移動量は非OAに比してOAが大きいことを確認した。膝OAのLTは脛骨近位内側関節面への偏荷重を荷重面水平化の方向に位置修正を行い、その際大腿骨内側関節接触点を中心とした脛骨の相対位置移動としての評価が可能なことを示唆した。(著者抄録)
- ID情報
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- ISSN : 1884-5274
- 医中誌Web ID : VA07090011