根村 直美

J-GLOBALへ         更新日: 19/02/02 05:38
 
アバター
研究者氏名
根村 直美
 
ネムラ ナオミ
eメール
nemura.naominihon-u.ac.jp
URL
http://www.eco.nihon-u.ac.jp/~nemura/index.html
所属
日本大学
部署
経済学部経済学部
職名
教授
学位
博士(人文科学)(お茶の水女子大学), 文学修士(お茶の水女子大学)
科研費研究者番号
10251696

研究分野

 

経歴

 
1992年10月
 - 
1996年3月
お茶の水女子大学大学院人間文化研究科・文部教官助手
 
1994年4月
 - 
2002年3月
東京医科歯科大学非常勤講師
 
1996年11月
 - 
1999年3月
お茶の水女子大学ジェンダー研究センター・研究機関研究員(講師)
 
2000年4月
 - 
2002年3月
お茶の水女子大学・ジェンダー研究センター・研究員
 
2002年4月
 - 
2006年3月
日本大学経済学部助教授
 

学歴

 
 
 - 
1987年
お茶の水女子大学 文教育学部 哲学科
 
 
 - 
1992年
お茶の水女子大学 大学院 人間文化研究科 比較文化学専攻
 

受賞

 
1994年
日本道徳教育学会賞
 

論文

 
「『イノセンス』に見るポスト・ヒューマニズムと<身体>の構築主義」
根村 直美
社会情報学   第5(1号) 73-88   2016年9月   [査読有り]
 本研究では,まず『イノセンス』と欧米発の「サイボーグ映画」との比較考察を行った。そして,『イノセンス』には,「ポスト・モダン」状況の理論的・思想的な懐疑がヒューマニズムへと回収されてしまうのを回避しようとする思考が認められることを確認し,その思考をポスト・ヒューマニズムと呼んだ。続いて,そうしたポスト・ヒューマニズムがどのような身体図式・イメージをうみだしているのかを分析し,『イノセンス』では,人形の身体は人工的に構築されたものとして捉えられていること,また,人形の身体は実は人間の身体の...
A Study of Change of the Body View in Cyberculture
Naomi Nemura
Journal of Socio-Informatics   7(1) 31-46   2014年11月   [査読有り]
 本稿では、ウィリアム・ギブスンの『ニューロマンサー』の分析などを通じ、初期サイバー・カルチャーは、<身体からの解放>の実現という近未来の<ユートピア>への希求を描いてきたが、近年では、電子テクノロジー社会に生きる我々が今まさにうみだしつつある<身体>経験を顕在化する試みがサイバー・カルチャーの重要な部分となりつつあることを明らかにした。そして、そのような<身体>経験の地平が何をもたらすのかを探った。すなわち、そのような経験は、<生物学的に把握された身体>と結びつけられることにより課されて...
サイバースペースの自己と身体に関する一考察-ジェンダー秩序への異議申し立てはいかにして可能となるか-
根村 直美
社会情報学研究   14(1) 78-91   2010年1月   [査読有り]
 本論文では,ストーンやドヴェイとケネディの研究を手がかりに,“電子メディアの中に誕生した自己は,どのように身体を経験しているのか”について考察を試みた。電子メディアを介して出現した<自己>の誕生は,現実のジェンダー秩序のもとに形成される自己が,「社会的に構築されたもの」にすぎないことを露わにする.しかし,この<自己>は<脱身体化された意識>ではない.それは,物理的な身体と機械の境界が融合して再構成された<身体>,その<身体>に支えられた<自己>にほかならない.いわば「サイボーグ的なパフォ...
情報社会における「自己」の多元性:その倫理的可能性
根村 直美
日本社会情報学会学会誌   18(1) 31-44   2006年3月   [査読有り]
本論文では、タークルが描き出したインターネット時代の「自己」の多元性とそうした「自己」の広がりについて考察を試みた。そして、タークルの研究を、ポストモダン哲学が示す曖昧で多義的な「自己」が立ち現れはじめていることを示すものと位置づけた。これらの考察を通じて、本稿筆者は、情報社会の「自己」像は、既存の「倫理」への「異議申し立て力」がより現実的な力となりうる可能性を示しているのではないかという結論に至っている。
ジェンダー・パースペクティブ試論-パトナムの内在的実在論とラウダンの網状モデルを手がかりにして-
ジェンダー研究   (14) 31-43   2011年3月   [査読有り]
本稿ニおいては、パトナムの内的実在論の議論を援用しつつ、<社会的構築>を中核に置き世界を把握するパースペクティブを読み解くとともに、その立場から、<セックス>というカテゴリー、<男性><女性>というカテゴリーについて論じた。 また本稿は、そのような立場をとりながら、ジェンダー・パースペクティブを相対主義と区別することヲ試みた。すなわち、ジェンダー・パースペクティブにラウダンの正当化モデルを取り入れることを試みたのである。

Misc

 
根村 直美
2014年社会情報学会(SSI) 学会大会研究発表論文集   271-276   2014年9月
 本稿では、現象学的方法に基づき、押井守が監督した映画『ゴースト・イン・ザ・シェル』の草薙素子の身体図式・身体イメージの分析を試みた。人形使い事件前の草薙の言葉は、機械との接合により再構成された<身体>も紛れもなく<私>をうみだす要素であることを示唆していた。しかし、立花隆と押井の対談からは、事件後においては異質な者とのネットワークや相互作用が<身体>と捉えられるようになっていることが推察できる。
根村 直美
2015年社会情報学会(SSI)学会大会 研究発表論文集   24-29   2015年9月
 本稿では、初音ミクがどのような身体経験を示唆しているかを、いわゆる「デジタル・パフォーマンス」の系譜と接続させることにより明らかにすることを試みている。具体的には、マーズカニングハムのパフォーマンスと初音ミクの比較検討を行っている。そして、その考察において、カニングハムと初音ミクに共通するのは、身体を「内面的なもの」の表現として考えることの否定であることを示した。すなわち、初音ミクとデジタル・パフォーマンスの新たな系譜学が示唆するのはフーコーの言うような「牢獄たる魂」からの身体の解放にほ...
根村 直美
2017年社会情報学会(SSI)学会大会 研究発表論文集   1-6   2017年9月
 本稿では、まず、「トランス・ヒューマニズム」の基本的な考え方を幾人かの論者をとりあげまとまた。そして、その「トランス・ヒューマニズム」との対比を通じてHerbrechterにおける「クリティカルなポスト・ヒューマニズム」がどのようなものであるかを明らかにした。 Herbrechterのクリティカルなポスト・ヒューマニズムは、テクノロジーの進展が人間と人間の生活に大きな変容をもたらしつつあることを踏まえるという点ではトランス・ヒューマニズムと軌を一にする。しかし、Herbrechterのク...
生成としてのサイボーグ
根村 直美
2011年日本社会情報学会(JASI&JSIS)合同研究会 研究発表論文集   89-94   2011年9月
また、ドゥルーズなどの議論を援用し、本研究者がこれまで光をあてようとしてきた、既存の社会関係を再構築しうる<サイボーグ自己>は<中間的な位置におかれた確固実在>ではなく、ドゥルーズの言う「生成」の概念によって捉えられうること、また、そうした「生成」には<機械>との相互作用が重要であることが確認できた。
MMORPG(マッシブリー・マルチプレイヤー・オンライン・ロールプレイング・ゲーム)におけるジェンダー・スウィチングに関する一考察
根村 直美
JSIS&JASIS 合同研究大会 研究発表論文集   38-43    2007年8月
本論文では、現実のジェンダー秩序において不利な立場に置かれている女性の方が、MMORPGにおける現実とは異なるジェンダーでの経験に対して敏感でより意識的である一方、ジェンダー秩序において有利な立場にある男性が女性の立場に立つということは自身の「醜さ」を直視せざるをえない営みとなり、心理的に相当の負荷がかかることを明らかにした。

書籍等出版物

 
『ポストヒューマン・エシックス序説―サイバー・カルチャーの身体を問う―』
根村 直美
青弓社   2017年2月   ISBN:978-4-7872-3413-1
 本書は、<サイバー・カルチャー>のうちにどのような自己や身体、そして、ジェンダーが現れてきているのかを明らかにすることを通じて、ポスト・ヒューマン社会に対応する倫理の探究への扉を開こうとしたものである。その際には、現在うみだされつつあるそれらの理解のあり方に対して<現状批判>に興じるような姿勢を避け、情報社会の可能性を探る立場を取った。すなわち、現在の電子的環境がうみだしつつある自己、身体、そして、ジェンダーの理解を、<既存の仕方で秩序化された世界>とは異なる世界の可能性を明らかにするも...
『現代倫理学の挑戦-相互尊重を実現するための自己決定とジェンダー』
根村 直美
学術出版会   2013年12月   ISBN:978-4-284-10400-5
 本書は、現代の倫理的な諸問題を考察するにあたって重要と考えられる2つの概念、<自己決定>と<ジェンダー>に関わる考察をまとめたものである。本書では、<自己決定>や<ジェンダー>を、社会における価値観の多様化と科学・技術の発達とが我々に新たな問いをつきつけたことからうまれてきた概念と位置づけた。その2つの概念には様々な批判がなされてきてはいるが、それらに変わるキー概念が登場しているわけでもない。こうした状況を鑑みるとき、求められているのは、それらの概念を放棄することではなく、今一度<相互尊...
『バイオエシックスの諸相』
根村 直美
創英社/三省堂書店   2001年9月   ISBN:4-88142-478-5
本書では、エンゲルハートの「多元主義的-合意基底」理論を明らかにするとともに、そこからどのような議論が展開できるのかを探究している。本書では、「倫理」という企ては、それが多元社会において企てられるときには、「平和的交渉」という「合意されたプロセス」による解決の形を取るという考えを中核におき議論を進めている。
『揺らぐ性・変わる医療 ケアとセクシュアリティを読み直す-健康とジェンダーⅣ』(編著)
根村 直美 (担当:共著, 範囲:「序論」「実践倫理学における<合意>の再検討」「あとがき」)
明石書店   2007年10月   ISBN:978-4-7503-2650-4
 序論では、本書の総括を行うとともに、「ケア」概念の再検討やジェンダー秩序と「セクシュアリティ」の関連について考察を行った。また、第1章では、バイオエシックスをはじめとする実践倫理学の分野において展開されている「合意」についての議論を取り上げ、それらの議論に考察を加えた。その考察を通じて、契約論的なアプローチの直観を維持しつつ議論を展開するフェミニスト倫理学の議論のもつ意義は小さくないことが確認された。
『ジェンダーと交差する健康/身体-健康とジェンダーⅢ』(編著)
根村 直美 (担当:共著, 範囲:「序論」「倫理学におけるジェンダー・パースペクティブ」「あとがき」)
明石書店   2005年2月   ISBN:4-7503-2064-1
序論では、本書の総括のみならず、「性別」および「性別秩序」概念の中核に「社会構築性」をおくジェンダー・パースペクティブを分析哲学者の議論を用いて説明することを試みた。また、第2章では、「健康」や「セクシュアリティ」に関わる倫理学的考察に今後求められるのは、「性別秩序改編のジェンダー・パースペクティブ」であることを明らかにした。さらに、そのパースペクティブを、フーコーの「自由」観や、ラクラウとムフ、そして、ホールが示した「主体」概念と結びつけることによって理論化していくことを試みている。

講演・口頭発表等

 
ジェンダー研究の立場か」(共通課題:倫理学の現実(リアリティ) [招待有り]
日本倫理学会大会   2005年10月9日   日本倫理学会
WHOの健康の定義(共通テーマ:健康概念の再検討-幸福と病気の間-) [招待有り]
根村 直美
日本医学哲学・倫理学会   2003年10月23日   
<人間>の終焉とポスト・ヒューマン-<クリティカルなポスト・ヒューマニズム>をめぐって- [招待有り]
根村 直美
情報技術の展開と哲学   2017年11月3日   静岡哲学会
本報告では、まずトランス・ヒューマニズムがテクノロジーや人間、そして、社会のあり方についてどのようなことを考えているのかを明らかにすることを試みる。そのうえで、トランス・ヒューマニズムとの対比を通じて、Herbrechterの<クリティカルなポスト・ヒューマニズム>が何を主張しようとしているのかを紐解いてみたい。
コンピュータを介したコミュニケーション論の再構築-ジェンダー分析の新たな視点 [招待有り]
根村 直美
群馬大学2008年度社会情報学シンポジウム   2009年1月23日   群馬大学
根村 直美
2017年度社会情報学会学会大会   2017年9月17日   社会情報学会(SSI)
本研究では、「トランス・ヒューマニズム」との対比を通じてHerbrechterにおける「クリティカルなポスト・ヒューマニズム」がどのようなものであるかを明らかにした。Herbrechterのクリティカルなポスト・ヒューマニズムは、テクノロジーの進展が人間と人間の生活に大きな変容をもたらしつつあることを踏まえるという点ではトランス・ヒューマニズムと軌を一にする。しかし、Herbrechterのクリティカルなポスト・ヒューマニズムが人間と人間生活を変容させるテクノロジーの進展に注目するのは、<...

担当経験のある科目

 
 

競争的資金等の研究課題

 
サイバー・カルチャーの新たな展開-その<身体>解釈は何を示すのか―
日本学術振興会: 
研究期間: 2013年4月 - 2017年3月    代表者: 根村 直美
コンピュータを介したコミュニケーション論の再構築-ジェンダー分析の新たな展開-
研究期間: 2005年 - 2007年
教育学における優生思想の展開-歴史と展望-
研究期間: 2003年 - 2005年
コンピュータを介したコミュニケーションの倫理学的検討-ジェンダーの視点から-
日本大学本部助成金(一般研究〔個人研究〕)
研究期間: 2005年 - 2005年
ポストモダニズムに基づく情報倫理の構築-『多元化する自己』からの考察-
日本大学本部学術助成金(一般研究〔個人〕)
研究期間: 2004年 - 2004年

その他

 
2004年
「生命倫理年表」中岡成文編『生命』(岩波・応用倫理学講義第1巻)、岩波書店