書籍等出版物

2009年3月

「環境会計の発展と展開」,『公共性志向の会計学』(石崎忠司,黒川保美編)


担当区分
共著
出版者・発行元
中央経済社
総ページ数
担当ページ
67-80
記述言語
日本語
著書種別
学術書

本稿はわが国において、社会関連会計の一領域しての環境会計がどのように発展し、また定着していったかを、わが国で刊行された研究論文および書籍に基づいて概観したものである。その際、環境会計を環境財務会計型、環境管理会計型および監査・保証業務型と分類し、さらに環境財務会計型を、伝統的会計理論・会計制度アプローチと非伝統的会計理論アプローチの2つに分けた。わが国でははじめは、欧州の環境管理システムに関する研究、また環境アカウンタビリティに関する理論的研究、そして米国における環境情報の開示に関する研究、によって環境会計が議論し始めたといえる。やがて1990年代半ばにはいると、ISO14000シリーズの発行によってわが国における環境会計の研究は大きな影響を受けるようになった。1990年代も終わりに入ると、環境省やGRIなどによるさまざまなガイドラインが非伝統的会計理論アプローチによる環境会計を発展させている。さらに21世紀にはいると、財務会計型の環境会計と管理会計型の環境会計の接近などについて議論されるようになった。