2020年3月
「倫理からの観点なき会計の行き着く先についての考察-西洋・東洋の思想より『君主論』と『韓非子』を援用して―」
会計プロフェッション
- 巻
- 号
- 15
- 開始ページ
- 95
- 終了ページ
- 106
- 記述言語
- 日本語
- 掲載種別
- 出版者・発行元
- 青山学院大学大学院会計プロフェッション研究学会/会計プロフェッション研究センター
会計における倫理的な観点の必要性について論じるために、あえてもう一方の極致ともいえる、倫理的な観点を持たない会計とはどのような方向に行き着く可能性があるかを探るために、マキアヴェッリの『君主論』および中国の『韓非子』をとりあげて、これらから得られる示唆について論じた。その結果、会計倫理のない会計においては、非常に詳細な細則的な規定を設け、会計人個人が自身の考えや判断を取り入れないような会計の仕組みが確立してしまう可能性があるという結論に至った。