2014年3月
環指Zone IIレベルの屈筋腱剥離術後の夜間屈曲固定の試み
石川県作業療法学術雑誌
- ,
- ,
- ,
- ,
- ,
- 巻
- 22
- 号
- 1
- 開始ページ
- 33
- 終了ページ
- 35
- 記述言語
- 日本語
- 掲載種別
- 出版者・発行元
- (公社)石川県作業療法士会
症例は10代女児で、跳び箱にて左中指、環指、小指基節骨を受傷し、ピンニングにて骨接合術が施行されたが、術後に環指の遠位指節間関節(DIP関節)と近位指節間関節(PIP関節)の屈曲制限が残存した。環指の各関節の他動運動に制限はみられなかったが、自動運動ではDIP、PIP関節の軽度伸展不足と高度な屈曲制限が認められた。環指の屈筋腱の癒着に対して2ヵ月半のスプリント療法を含むハンドセラピイを実施したが可動範囲に変化はなく、その後に環指の屈筋腱剥離術が施行された。術後2日から夜間はテーピングにて屈曲位固定とし、日中は積極的な腱滑走訓練を実施した結果、術後2日の指腹手掌間距離(TPD)は3.0cm(他動0cm)となり、術後1週ではDIP関節、PIP関節の屈曲拘縮はなく、TPDは1.0〜1.5cm(他動0cm)改善となった。
- ID情報
-
- ISSN : 1348-611X
- 医中誌Web ID : 2014270761