2015年
角閃岩相高温部で見られる塩水活動に伴う鉱物組成変化プロセス
日本鉱物科学会年会講演要旨集
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- 巻
- 2015
- 号
- 開始ページ
- 19
- 終了ページ
- 記述言語
- 日本語
- 掲載種別
- DOI
- 10.14824/jakoka.2015.0_19
- 出版者・発行元
- 一般社団法人日本鉱物科学会
東南極セール・ロンダーネ山地中央部ブラットニーパネに産するGrt-Opx-Hbl片麻岩には、主たる片麻状構造を切って、GrtとHblから成る幅約1cmの脈が貫入する。この脈は、角閃岩相高温部で外部から流体流入を受けて形成されたと解釈でき、脈から離れるにつれ、HblとBtのCl濃度とHblのK濃度は減少し、PlのNaに富むリムは薄くなることからNaCl-KClを含む塩水の流入が示唆される。さらに、LA-ICPMSを用いた微量元素組成分析から、脈から離れるにつれ、Hbl中のZn, Sr, Ba, Pb, U濃度、Pl中のLi, Sr, Ba, Pb濃度が低下することが分かった。個々の元素濃度が一定になる距離は、鉱物種ではなく元素によって異なり、脈からの距離に応じた微量元素組成変化プロファイルは、脈から壁岩にかけての元素拡散を示唆する。本発表では、拡散速度と鉱物組織の関係性を考慮して検討を行う。
- リンク情報
- ID情報
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- DOI : 10.14824/jakoka.2015.0_19
- CiNii Articles ID : 130007785224
- CiNii Research ID : 1390846609792941952