2018年1月
模擬放射化金属廃棄物溶解液中のMo錯体構造の研究
Photon Factory Activity Report 2017
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加速器などの運転や廃止措置によって発生する放射化金属廃棄物に含まれるMo-93のインベントリ評価のために分析法を開発している。しかし、金属廃棄物の溶解液のようにFeの多い試料溶液からMoを分離する場合には、他の材質では見られなかった挙動が観測された。そこで、この原因はFeがMoの価数や錯体構造に影響を及ぼしているためであると考え、XAFSスペクトルを取得したところ、Fe$^{3+}$によりMo$^{5+}$がMo$^{6+}$に酸化し、MoO$_{2}$Cl$_{2}$になっていることを明らかにした。